豊岡市妙楽寺の妙楽寺で、シカやキツネが昼間から出没している。同寺は2012年から「但馬七花寺霊場」の一つとして活動しているが、花や木を食べるシカには頭を悩ませている。
6月22日の早朝、駐車場に車を止めて間もなく、カサコソという音に顔を上げると、十数メートル先で2頭のシカがこちらを見ていた。カメラを向けると、驚いたように山中へ逃げ込んだ。
寺では足を負傷したシカを「花子」と名付けて見守るなど、自然豊かな山寺らしいと言えるが、キキョウやオミナエシ、ハギ、アジサイなどはシカに食べられて姿を消した。天尾隆心住職は「あまり食べそうにないツツジ類やサルスベリ、フヨウなどを育て、シカとの共生を目指したい」と話している。
(わが町リポーター・林 一郎)
