エッセー・評論

カマキラズの斧
貴志祐介

 日本は良くも悪くも同調圧力の強い国と言われる。

 それが良い方に出れば、震災後にコンビニの前で整然と列を作って待ったり、コロナ禍で外出を自粛したり、自発的にマスクを着けたりする。

 あるノーベル賞作家の小説が本屋の平台にうずたかく積みあげられていた、昨年の光景を覚えていらっしゃる人は結構いるのではないか。アルベール・カミュが1947年に出版した『ペスト』は、あらためて世界

木皿食堂
木皿泉

 人に必要なのは、わかりやすさだとOLを始めてすぐに知った。まわりから理解されないと、少しずつ排除され、やがて仕事は回ってこなくなり、そうなるといたたまれなくなって、自ら退職せねばならなくなる。

もらった種とまいた種
イラストレーターWAKKUNこと涌嶋克己

 ボクは喫茶店が若い頃から好きで、よく通っていた。ある日、永田收(おさむ)さんという友人の写真家から、ボクが愛していた喫茶店についていろいろ教えてほしいと依頼があった。

 同じ頃、神

 このエッセーを書いている今、私が住んでいる東京では「緊急事態宣言」が再び出ている。発令される前日、用事のついでに寄ったスターバックスでは、すでに2階がクローズになっていて、いつもなら店員さんの

ごまめの冒険
福田和代

 マジメって大事ですけど、マジメなだけじゃ、物事がスムーズに運ばないこともあるようで。

 厚生労働省の「接触確認アプリ」は、昨年の12月9日時点でダウンロード数が約2137万件とのこと。

 日本で新型コロナウイルス感染が確認されて1年が過ぎた。その勢いは止まらない様相だ。

 ちょうど1年前の旧正月(春節)の休みに、家族と一緒に神戸へ帰省した。当初の予定では春節の休みが

 O・ヘンリーの『最後のひと葉』ほど、多くの人々に粗筋を知られている小説はないだろう、と思われる。窓から見える枯れ葉の、最後の一枚が散ったら自分は死ぬ、と信じている病人が、いつまでたっても落ちな

 香苗・オルセン。デンマーク在住の糖尿病エキスパート看護師。彼女ほど有言実行のヒトを私は知らない。現在、グリーンランドの診療所に勤務するこの友人とオンラインで繋かることができた。

汀にて
鷲田清一

 言葉にはいろんな顔がある。

 言葉に詰まる、言葉が途切れる、言葉を呑(の)み込むといったことから始まって、聞き漏らしそうなほどに低い声のつぶやきや、おずおずとさわりにくるような言葉

 この連載は自分自身の大学生活を振り返りながら、「大学時代にやってよかったこと」というテーマでスタートしました。読書の効用や恋愛の醍醐味(だいごみ)、書いて削って磨く卒論などについてさまざまなこ

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