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粋々農業女子

【7】子どもに新鮮野菜を“原点” 才田農園(淡路市)西田美福さん(43)

2019.12.24
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「寒さに当たり、甘みが一層増しておいしいですよ」とレタスを手にする西田美福さん=淡路市小田

「寒さに当たり、甘みが一層増しておいしいですよ」とレタスを手にする西田美福さん=淡路市小田

 毎朝、車で生後9カ月の三男を保育所に預けてから農地に向かう。今は午前9時前から、姉や2人のパートとレタスの収穫や包装作業などに汗を流す。

 秋から春ごろまでのレタスを中心に、ハクサイやタマネギ、ピーマンなどを栽培。約1・2ヘクタールのほ場で、計20トン以上の野菜を作る。

 神戸や明石の農産物直売所・めぐみの郷やJAなどに出荷する。夕方、野菜を満載した車で保育所に立ち寄り自宅へ。22歳の長女や長男、次男に三男の世話を頼み明石海峡大橋を渡る。2時間余りで出荷を済ませて夕食。土日は会社勤めの夫の協力も得て「家族あっての農業」と感謝する。

 「子どもに取れたての野菜を食べさせたい」。専業主婦だった16年前、実家の不耕作地で野菜を作り始めた。除草も定植も父才田俊三さんに言われるままだったが「手をかけるほど育つ野菜の素直さにひかれた」。

 翌年には、「才田農園」として父と野菜を販売。貸していた農地を返してもらい、新車のトラクターも購入した。父の元で8年間の経験を積み、2012年に独立した。

 緑肥や鶏ふん、漢方由来の肥料をすき込む減農薬に取り組む。休むことなく農地に出て、就農以来黒字だ。「体がしんどくないと言ったらうそかな。今は、三男が疲れを吹き飛ばしてくれます」と笑う。

 兵庫県内の若手農業女子6人で13年に「ひょうごアグリプリンセスの会」を発足。女性同士で悩みを語り、就農を目指す女性の相談にも乗る。「当時は『なんで女性が農業?』という雰囲気だったが、若い女性も増えて周囲も変わってきた」と喜ぶ。

 今年からは田んぼで田植機やコンバインにも乗るように。「早くまっすぐ走らせられるようになりたい」と新たな挑戦を楽しみ続ける。(山路 進)

【メモ】独立3年目、霜対策にビニールで覆った大半のレタスがイノシシの食害に。すぐに電気柵を徹底したが「自然とのお付き合い」と笑う。