「葵鶴しぼりたて」の完成を知らせる杉玉=稲見酒造
稲見酒造(兵庫県三木市芝町)が今月上旬から原酒「葵鶴しぼりたて」の販売を始め、新酒の完成を告げる「杉玉」(直径約30センチ)を母屋の玄関先に飾っている。同社事務所には多くの人が、迎春準備のために訪れている。(大橋凜太郎)
杉玉は、酒造りの神を祭る大神(おおみわ)神社(奈良県桜井市)から毎年取り寄せている。原酒を仕込み始めるのは例年11月上旬で、加熱処理をせず、タンクからそのまま瓶に詰める。まろやかな味わいが口に広がった後に、すっきりとした後味を楽しむことができるという。