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 原油高の影響
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 原油高の影響

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 原油高の影響

 原油価格の上昇に歯止めがかからず各国で家計を直撃している。米国では冬場を控えて暖房や電力費に不安が広がり、秋の行楽シーズンを迎える国内でも、ガソリン高などが新型コロナウイルス禍からの消費回復期待に冷や水を浴びせている。

 ▽犬にセーター

 「ペットの犬にはセーターを着せ、自宅の窓も機密性の高いものに交換した」。米東部ニュージャージー州在住の女性は、暖房費の上昇による家計への打撃に備えているとメディアに明かした。

 灯油を使う世帯は43%増、プロパンガスでは54%増-。米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)が公表した今冬の暖房費見通しは軒並み大幅増。原油価格の高騰に加え、寒さがやや厳しくなるとの予想を反映した。

 乳製品やコーヒーといった食料品、シャンプーなどの日用品の値上がりも気がかりだ。世界的な供給網混乱も背景に、多くの企業が物流費や原材料費の高騰に悩まされ、米プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)やスイスのネスレが相次いで製品価格への転嫁に踏み切った。

 ▽ため息

 長崎市内のガソリンスタンド店長の境邦晃さん(33)は「ここ1週間くらいで客数が少なくなった」と肩を落とす。レギュラーガソリンは1リットル=170円を付けた。秋の行楽シーズンを迎える稼ぎ時だが、観光支援事業「Go To トラベル」があった昨年秋と比べ「県外ナンバーのお客も少なく、売り上げが落ち込みかねない」と気をもんでいる。

 「新型コロナの感染状況が収束しつつある中、燃料の高騰は正直苦しい」。大阪市のタクシー会社幹部もため息交じりに話す。緊急事態宣言の解除でようやく戻った客足に水を差された格好だ。「(燃料費がかさんでも)運転手に『商売するな』とは言えない。停車時はエンジンを止めるなど対策の徹底を呼び掛けるしかない」と話した。

 ▽転嫁

 全国の主要スーパーを束ねる日本チェーンストア協会の幹部は、値上げの動きが広がれば「スーパーで売っている物だけでなく、電気代やガソリン代も家計を直撃する。消費が冷え込むかもしれない」と指摘する。

 流通大手イオンは「できるだけ商品価格への転嫁がないよう、企業努力していく」(広報担当者)としている。ただ今後は物流コストなどの上昇も見込まれるため、事態を注視する。

 米金融大手ゴールドマン・サックスのアナリストは、原油高は一時的な動きではないとして1バレル=85ドル程度の高水準が今後数年間続くと予測。環境規制強化を背景に、石油生産など化石燃料への投資が抑制されることも大きいと指摘した。(ニューヨーク・東京共同)

2021/10/22
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