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 アフガニスタンを巡る国際社会の構図
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 アフガニスタンを巡る国際社会の構図

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 アフガニスタンを巡る国際社会の構図

 ロシアや中国など10カ国が20日、アフガニスタン会合をモスクワで開催、米国不在の中、イスラム主義組織タリバンに歩み寄る姿勢を示した。先週オンラインで開かれた20カ国・地域(G20)のアフガン情勢に関する緊急首脳会議は中ロが欠席。米中対立はここにも影を落とす。19世紀に英国とロシア帝国の覇権争いでアフガンが混迷したかつての「グレートゲーム」再燃の懸念が高まる。

 ▽主導権

 「米国は相変わらず欠席した」。中国のインターネットメディア「観察者」はアフガン会合を報じる見出しで、こう強調した。中国外務省の報道官も9月、米国を念頭に「問題の『張本人』としてアフガン人の困難を少しでも和らげるべきだ」と関与を求めていた。

 アフガンと国境を接する中国はウイグル独立派組織「東トルキスタン・イスラム運動(ETIM)」の取り締まりをタリバンに期待。新疆ウイグル自治区に混乱を波及させたくない考えだ。

 中国の国際関係学者は「中国はアフガンに投資しており、安定化には米国が必要と考えている。ただ主導権を握れなくなる事態も懸念している」と解説した。ロシアとの緊密な連携を演出する背景にはこうした警戒感がありそうだ。

 ▽融和ムード

 ロシアのラブロフ外相は20日の協議でタリバン代表を「尊敬すべき使節団」と呼んで持ち上げた。政府高官はタリバン政権承認に前向きな姿勢を示す。

 中央アジアを勢力圏とするロシアはアフガンで覇権争いを繰り広げてきた歴史がある。イスラム勢力の拡大を懸念してタリバンを「テロ組織」に指定しているが、今回融和ムードを打ち出し、敵対させない「確約を得た」(ロシアのアフガン専門家)との見方も。忠実な政権を据え、影響力を高める狙いが透ける。

 ▽ずれ

 接近する中ロとは対照的に、バイデン米政権とタリバンの溝は埋まらない。9、10両日にカタールで開催した高官協議で、米側がアフガンの過激派対策で「利害は共通している」(国務省報道官)と訴えたが、タリバンは協力に応じず思惑のずれも目立った。

 米国にとって大きな痛手となったのが、タリバンとの協議を一手に担ってきたハリルザド・アフガン和平担当特別代表の辞任だ。タリバン幹部が使うパシュトゥー語を操り、信頼関係を築いたが、駐留米軍撤退を巡る混乱で批判を浴びていた。

 タリバン暫定政権への不信感も拭えていない。カブールの米大使館などへの襲撃を繰り返した最強硬派「ハッカニ・ネットワーク」の幹部が政権入りし、米大使館の勤務経験者は「現状で米国がタリバン政権を承認することは考えにくい」と話した。(北京、モスクワ、ワシントン共同)

2021/10/22
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