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棚田の絶景、守る移住者
 新潟、会員制度の成長支え
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 新潟県十日町市「まつだい棚田バンク」のイメージ  稲刈りする石塚康太さん=9月20日、新潟県十日町市  四季折々の絶景に定評がある松代地区の「星峠の棚田」=9月20日、新潟県十日町市
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 新潟県十日町市「まつだい棚田バンク」のイメージ

 稲刈りする石塚康太さん=9月20日、新潟県十日町市

 四季折々の絶景に定評がある松代地区の「星峠の棚田」=9月20日、新潟県十日町市

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 稲刈りする石塚康太さん=9月20日、新潟県十日町市

 四季折々の絶景に定評がある松代地区の「星峠の棚田」=9月20日、新潟県十日町市

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 高齢化などで担い手が不在となった棚田を守るため全国から賛助費を募り、生産したコメを届ける「オーナー制度」の取り組みは2000年代から各地に広まってきた。その中で新潟県十日町市松代地区の「まつだい棚田バンク」は、全国的にも有数の運営規模を誇る。成長を支えてきたのは県外からの移住者。地元に溶け込み、不慣れな農作業に奮闘してきた。

 越後の山々を背景に、朝焼けが映し出される水田、丸々と実った黄色い穂波…。県内各地の棚田の中でも、松代地区の「星峠の棚田」は四季折々の絶景に定評がある。

 ただ一つ一つの面積が小さく形もいびつな棚田は、大型農機が入れず、耕作地としては負担が大きい。後継者不足も重なり、地区での存続が次第に難しくなっていた。

 転機は03年、里山の景観をさまざまなアートと融合させるイベント「大地の芸術祭」の開催だった。これが08年、移住してきた若者などによるNPO法人「越後妻有里山協働機構」の設立につながり、現在「棚田バンク」を運営する。

 農業未経験の職員らを待っていたのは、圧倒的な人手不足。そして学生時代のボランティアをきっかけに東京都から移住したNPO初期メンバー、新井沙織さん(39)は「地元からはよそ者という視線を感じ、どこから手を付ければいいか分からなかった」と話す。

 当初は耕作放棄された田を管理運営することが多く、サラリーマンから転職した竹中想さん(41)も「荒れないように草刈りすることで精いっぱいだった」と振り返る。

 それでも、手探りで機械の操縦を学び、地道な活動を続け5年がたち、米が収穫された。陰ながら見守っていた、普段辛口な地元農家からも「おまえたちにも田んぼを任せてみるか」と声を掛けられるようになった。

 棚田の管理運営が軌道に乗り、20年時点で会員数400口近く、保全面積約7・6ヘクタールに成長。棚田研究を続ける早稲田大の中島峰広名誉教授(87)は「棚田保全のオーナー制では会員数、面積ともに日本一」と評する。

 農業は収穫量や作業性が優先され一部工業化するが、相反する「非効率さ」が棚田の魅力でもある。困難な作業を近接し合う小さな田で共有するため、前職も農業の職員、石塚康太さん(31)は「地元との関係が密」と話す。なにより、山間部の寒暖差に耐えたコメは甘くて風味豊かだ。

 「まだまだ道半ば」。景観と味わいを守るため、地元と会員の思いも背負い、かつての「よそ者」は日々、汗を流し稲を育て続けている。

2021/10/21
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