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衆院選公示 首相シナリオに危うさも
 風頼み立民、無党派が鍵
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 衆院選結果と投票率
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 衆院選結果と投票率

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 衆院選の火ぶたが切られた。岸田文雄首相(自民党総裁)、立憲民主党の枝野幸男代表の浮沈を懸けた対決。首相は菅前政権から持ち直した内閣支持率が下がらないうちに決戦を乗り切るシナリオを描く。ただ野党共闘で激戦予想に転じた選挙区が多く、危うさをはらむ面は否めない。立民も勢いがあるとは言い難く風頼み。各党は勝敗の鍵を握る無党派層の動向に敏感になっている。

 ▽原点

 「日本経済をまず大きくし、成長の果実を所得という形で分配する」。福島市の土湯温泉。首相は19日の第一声で、旗印の分配政策を訴えた。

 土湯温泉は昨年9月の総裁選で訪ねた地。側近は「震災と新型コロナウイルス禍のダブルパンチを受けた場所。聞く力をアピールする首相の原点だ」と選んだ理由を明かす。2013年以降の衆参両院選で連勝した安倍晋三元首相は公示日に必ず福島を訪問。験を担いだのは間違いない。

 新政権の熱が冷めないうちに31日の投開票日を迎えたい首相。だが思惑通りに進むとは限らない。現職閣僚は野党共闘について「一歩踏み込んだ」と焦りをにじませる。自民の想定以上に一本化が成立したためだ。ベテランの一人は「多くの接戦区で競り負けたら大変だ」と危ぶむ。

 初日に首相が応援した福島1区、宮城1、2区の自民前職は、いずれも野党統一候補の立民前職や元職と競う。自民の独自調査でも混戦ぶりがうかがえる。

 首相は演説で、立民と共産党の安全保障政策の違いを念頭に「外交、安保ができるのは、自公政権しかない」。公明党の山口那津男代表も「野党に政権を委ねるわけにはいかない」と批判した。

 ▽野党政権

 「アベノミクスで恩恵を受けた人には応分の負担をお願いする。まっとうな政治を取り戻す」。枝野氏は声を張り上げた。第一声に選んだのは松江市。島根県は「自民王国」で知られる。周辺は「自民を倒す強い決意を示したかった」と枝野氏の狙いを解説する。共産の志位和夫委員長は東京都内で演説し「力を合わせて野党連合政権をつくろう」と呼び掛けた。

 ただ枝野氏が掲げる目標には立民の支持率は届いていない。「追い風は感じられない」(同党ベテラン)のが実態だ。

 「最終評価は世論調査でなく投票行動だ」。18日の党首討論会で低支持率を指摘された枝野氏は語気を強め反論。若手は「痛いところを突かれた」と苦々しげに語った。

 ▽つばぜり合い

 野党伸長のポイントとなるのは無党派だ。16、17両日の共同通信社の世論調査では回答の約2割を占め、その7割以上が投票先未定と答えた。野党が政権交代を果たした09年衆院選小選挙区の投票率は69・28%だったが、14、17年は50%台前半にとどまった。

 無党派をつかみ切れていないのは自民も同じだ。中堅は「失言や政権の失態があれば、一気に野党に傾く」と警戒する。

 首相は北朝鮮の弾道ミサイル発射を受け、遊説日程を切り上げて帰京した。枝野氏は発射後も演説を続けた首相の判断を巡り「危機意識の欠如」と攻撃。早速、つばぜり合いを展開した。

 現時点でどう動くか見通せない無党派。立民幹部は「投票先を決めかねている有権者が少なくない。最後の1週間で流れが決まる」と見立てた。

 他の野党も浸透に躍起となった。日本維新の会の松井一郎代表は「無駄にメスを入れる」と強調。国民民主党の玉木雄一郎代表は「経済政策を含めた古い政治を変えよう」と主張した。れいわ新選組は積極財政、社民党はコロナ対策の充実、「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」はNHK改革を訴えた。

2021/10/20
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