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北朝鮮情勢 止まらないミサイル発射
 多様化誇示、米譲歩迫る
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 日米韓と北朝鮮の構図
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 日米韓と北朝鮮の構図

 日米韓と北朝鮮の構図

 日米韓と北朝鮮の構図

 北朝鮮がまた日本海に弾道ミサイルを発射した。9月以降、相次ぎ兵器実験を実施、今回は変則軌道を描く新型の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の可能性がある。核戦力の多様化を誇示する金正恩朝鮮労働党総書記。バイデン米政権に譲歩を迫る狙いとの見方もあるが、米側は挑発行動がエスカレートすれば対話の機会を逸しかねないと懸念を深める。

 ▽交渉急がず

 「敵対的でないと信じるに足る、行動での根拠は一つもない」。今月11日に平壌で開幕した兵器展示会。金氏は演説で、無条件対話を呼び掛けるバイデン政権に、敵視政策の転換を要求した。米韓合同軍事演習の終了や制裁緩和など具体的行動が先決だとの立場を示したとみられている。

 金氏は1月の党大会で、戦術核や原子力潜水艦など開発目標を列挙。9月以降、長距離巡航ミサイルや極超音速ミサイルとする兵器の実験に踏み切った。

 9月下旬の最高人民会議(国会)では、これまで対米交渉を率いてきた崔善姫第1外務次官が政府中枢の国務委員を解任された。北京の外交筋は、新型コロナウイルス対策での国境封鎖が続く中、対米交渉を急ぐ気がないことを示したとみる。

 金氏は展示会での演説で「われわれの主たる敵は戦争自体であり、南朝鮮(韓国)や米国ではない」とも発言した。1月の党大会で米国を「最大の敵」と呼んだ姿勢とは対照的だ。兵器開発を着実に進めながらも、米韓との緊張を過度に高めないように状況を管理する計算もうかがえる。

 ▽危機感

 韓国大統領府関係者は19日、記者団に対し、ミサイルがSLBMであれば兵器開発が進んだことをアピールし、対話の場に出る準備が整ったシグナルと解釈できるとの希望的観測を述べた。

 来年5月に任期を終える文在寅大統領は9月の国連総会演説で改めて朝鮮戦争の終戦宣言を提案。緊張を回避し、何とか対話局面に戻したいとの思いがにじむ。

 一方、米政府は危機感を強める。北朝鮮を交渉のテーブルに引き出したいバイデン政権は、これまでミサイル発射に懸念を示しながらも「敵対心はない」と強調することで北朝鮮を刺激しないよう配慮を続けてきた。

 米国務省の報道担当者は19日の声明で今回の発射を非難すると同時に「持続的かつ実質的な対話に応じるよう求める」と、朝鮮半島非核化に向けた協議再開を改めて呼び掛けた。バイデン政権は人道支援の用意をアピールするが「北朝鮮が必要としているのは政権中枢のエリートにとって利益になる制裁緩和であって、人道支援ではない」(米国の北朝鮮専門家)と冷ややかな声も上がる。

 北朝鮮が今後、米本土を狙う大陸間弾道ミサイル(ICBM)や核実験に踏み切れば、米国の対話方針は大幅な変更を迫られることになりかねない。(北京、ソウル、ワシントン共同)

2021/10/20
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