プライムニュース
国内外最新ニュースの核心に迫る

衆院解散で与野党 懸念抱え、決戦へ号砲
 「発言ぶれ」「野合」論点
  • 印刷
 首相と主な与野党幹部の発言
拡大

 首相と主な与野党幹部の発言

 首相と主な与野党幹部の発言

 首相と主な与野党幹部の発言

 衆院が解散され、異例の短期決戦へ事実上の号砲が鳴った。長期政権を目指す岸田文雄首相は、就任直後の勢いを保ち勝利を引き寄せたい意向。格差是正策を巡り、「ぶれた」と指摘される自身の発言が論点となるのは必至で、今後の選挙情勢にどう響くか懸念を抱える。自民党は前回大勝のあおりで議席増は至難の業。立憲民主党は共産党との共闘について、票目当ての「野合」批判にさらされる。

 ▽宣戦布告

 「生き生きと生活できる社会をつくれるのはどの政権か。国民に選んでいただきたい」。14日の官邸記者会見場で、首相は一言ずつ力を込めた。野党への宣戦布告だった。

 臨戦態勢を整えた首相の気掛かりは、金融所得課税強化の封印に伴い野党が繰り出す「ぶれ」批判だ。自民閣僚経験者は「総裁選では良かったが、『地味だ』『揺らいだ』と厳しい声がある。内閣発足時の支持率も低めだ」と不安を明かす。

 首相周辺は金融所得課税について「やらないとは言っていない。優先順位の問題だ」と口をそろえる。「なんで伝わらないのか」。首相は側近にいらだちを隠さない。

 税に関する主張が選挙戦を左右した例は多い。1998年参院選で当時の橋本龍太郎首相が恒久減税に意欲を示したが、後にトーンダウン。当初優勢が伝えられた自民は敗北した。会見で岸田首相は「政策に一点のぶれも後退もない」と懸命にアピールした。

 ▽徳川家康

 先週末に実施した自民独自の情勢調査で、260議席前後との結果がはじき出された。菅政権末期の8月下旬調査は約240議席だっただけに「選挙の顔」すげ替えに一定の効果が出た形。だが安倍晋三元首相の下で戦った2017年の前回衆院選で獲得した281議席からの減少は避けられない。ベテランは「どこまで減り幅を抑えられるかが鍵。相当の引き締めが必要だ」と身構えた。

 衆院選は長期政権へ展望を開く最初の関門となる。「家康の生き方に共感を覚える」。18年の講演で首相は好きな武将に江戸幕府約260年の礎を築いた徳川家康を挙げた。首相が掲げる「新しい資本主義」は1、2年では実現できない。首相は周囲にこう漏らした。「長く政権を担いたい。誰もが思うことだ」

 ▽集中砲火

 「10年近く続いてきた1強による傍若無人な政治を終わらせる」。解散を受けた立民の党会合。枝野幸男代表は政権交代へ対決姿勢を鮮明にした。「(旧暦の)14日は徳川幕府が大政奉還した日だ」とも付言した。

 旗印は分配重視。「富裕層と超大企業」への課税強化だ。福山哲郎幹事長は「ぶれる首相とぶれない枝野氏の対立軸で選んでほしい」と訴えた。

 課題だった野党共闘は、是々非々を掲げる日本維新の会を除き約220の選挙区で一本化し、一応の決着をみた。共産の志位和夫委員長は「本気の共闘の態勢がつくられた」と胸を張る。

 ただ楽観できない。自民は「野合」と集中砲火を浴びせる。麻生太郎副総裁は「立憲共産党が出来上がった」とやゆ。安倍氏も「立民は安全保障政策の根本で全く違う考えを持つ党と協力する」と攻撃した。枝野氏は「天皇制や日米安保に関する大きな違いは連携に持ち込まない」と反論する。

 岸田政権の登場で、不人気だった菅政権時より立民の勢いが鈍ったとの見方が少なくない。ベテランは「多少の議席増では駄目だ。枝野氏にとって正念場となる」と強調した。

2021/10/15
もっと見る
 

天気(12月3日)

  • 14℃
  • 7℃
  • 20%

  • 14℃
  • 1℃
  • 50%

  • 14℃
  • 6℃
  • 20%

  • 14℃
  • 4℃
  • 20%

お知らせ