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自民総裁選 「安倍、菅路線」継承焦点
 国民への説明置き去りも
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 「安倍、菅路線」を巡る3氏の立場
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 「安倍、菅路線」を巡る3氏の立場

 「安倍、菅路線」を巡る3氏の立場

 「安倍、菅路線」を巡る3氏の立場

 自民党総裁選では、安倍、菅両政権の路線をどう評価し、何を継ぐかが焦点となる。長期政権の弊害と言える森友学園を巡る公文書改ざん問題について、15日までに立候補表明した岸田文雄前政調会長ら3氏は再調査に否定的。国民への説明責任が引き続き置き去りになりかねない状況だ。「アベノミクス」への立ち位置は三者三様。幹部人事で霞が関を掌握する手法には距離を置く主張もみられる。新たに出馬表明した野田聖子幹事長代行の政策も注目される。

 【森友問題】

 森友学園に国有地が値引きして売却された問題で、当時の安倍晋三首相は自身や妻昭恵氏の関与を巡り国会で追及を浴びた。財務省が関連文書改ざんを近畿財務局に指示し、強いられた元職員は自殺。菅政権は再調査を求められても不要だと突っぱね続けた。

 出馬する岸田氏ら3氏も背を向ける。同氏はいったん国民への説明が必要だと表明したが、数日後に再調査を否定。トーンダウンは否めず、最大派閥・細田派へ影響力を持つ安倍氏への配慮との見方もくすぶる。

 河野太郎行政改革担当相も調査やり直しはしないとの立場だ。支援する石破茂元幹事長は元職員の遺族に触れ「一番悲しんでいる人に向き合えないのは政治ではない」と強調する。河野氏は「一人一人の気持ちを受け止めるのが大事だ」と呼応したが、それ以上は踏み込まなかった。

 野党や遺族は真相究明を強く要求。だが今後も疑念は解消されないまま放置されかねない。

 【アベノミクス】

 安倍、菅両政権の経済政策の中核だったアベノミクス。3氏とも抜本的転換はしないが、そのまま受け継ぐことはせず、独自色を加えている。

 岸田氏は財政出動など「三本の矢」は堅持するとした上で、中間層への分配強化や格差是正を重視した政策への転換を重点に据える。河野氏はアベノミクスで企業収益は向上したと評価する一方、賃金には波及していないとして「企業から個人へ」を掲げる。

 高市早苗前総務相は「サナエノミクス」を提唱。財政規律重視が安倍政権の足かせになっていたとして、大規模な財政出動に踏み切る構えだ。

 菅義偉首相が前向き姿勢を示していた選択的夫婦別姓に関し、河野氏は賛成を明言。党内で意見が割れる中、野田氏も制度の導入を目指して活動してきた。自身の政策は17日以降に説明するとしており、4氏の主張の相違点として浮かび上がる可能性もある。

 【政治手法】

 安倍政権期には、省庁の幹部人事を一元管理する内閣人事局が新設された。官邸側が幹部人事を自在に操ることも可能になり、顔色をうかがう官僚の「忖度」まん延を招いたとの批判が根強い。

 悪影響が少なくないとの見方を反映してか、高市、岸田両氏はそれぞれ軌道修正へ動く。高市氏は総務相当時、官邸に人事案を突き返された経験から「閣僚が決めた人事を基本的には尊重したい」と語る。岸田氏は官僚を含めた「チーム力」の発揮を目指すと訴える。

 河野氏も、霞が関の力を生かして行政を動かす姿勢は共通する。一方、規制改革担当相として省庁の「抵抗」に遭った経験から「現実を見ない役所の理屈は通らない」とも指摘。菅首相と同様、官僚に強い姿勢で臨むことも辞さない考えをにじませた。

2021/9/17
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