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 自民党各派閥の総裁選対応
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 自民党各派閥の総裁選対応

 自民党各派閥の総裁選対応

 自民党各派閥の総裁選対応

 自民党総裁選が異例の展開となっている。多くの派閥が事実上の自主投票に追い込まれたためだ。衆院選への不安を抱え、派閥幹部の意向に「反旗」を翻して独自判断を下す中堅・若手が続出。もはや締め付けは利かず、一本化は難しいのが実情だ。かつての威光は薄れ、きしみが増幅する各派。分裂という最悪の事態を避けるには自主投票以外、選択肢はなかった。

 ▽出来レース

 「派閥は国民からあまり見えないものだ。国民と直接向き合うことが大事だ」。15日、共同通信のインタビューに応じた河野太郎行政改革担当相は、派閥と距離を置く考えを強調した。背景には、派閥の垣根を越えた支持への期待がある。

 河野氏のほか、岸田文雄前政調会長、高市早苗前総務相が出馬を予定する総裁選。昨年の前回は、競うように5派が菅義偉首相へ流れたが、今回は違う風景が広がる。方針が明快なのは岸田氏支持の岸田派(46人)のみ。残る6派は支援候補の選択を議員の判断に委ねる方向に傾いている。

 ほぼ共通するのは、中堅・若手の活発な動きだ。麻生派(53人)では、当選3回の牧島かれん衆院議員らが河野氏の支援に走りだした。幹部の多くは岸田氏支持とされる。関係者は「まとめるのは無理だ。3候補に分かれて進むしかない」と諦め顔だ。

 最大派閥の細田派(96人)も事情は同じ。ベテランは「中堅や若手にとっては、自分の選挙にとって有利かどうかが全てだ」と困惑する。14日の高市氏陣営の会合には20人を超える議員が参加。柴山昌彦幹事長代理らは河野氏支援に回った。

 党改革を掲げる中堅・若手の「党風一新の会」も約90人が結集し誕生した。当選3回で代表世話人を務める福田達夫衆院議員(細田派)はBS番組で「最初に派閥一任を決めて出来レースにしてほしくない」と訴えた。

 ▽落日

 派閥幹部は派内対立を招かないよう懸命だ。

 衆院選を念頭に自由行動を求める若手の声が続出した竹下派(52人)。茂木敏充会長代行は自主投票方針を打ち出し「派内の意思疎通はうまくできている」と結束アピールは忘れなかった。石破茂元幹事長が出馬を断念した石破派(17人)は自主投票とするが、河野氏支持が大半。石原派(10人)も15日の幹部会合で、投票を縛らない方向性を確認した。

 「しっかりやれ。首相選びは大事だ」。15日の自民本部。二階派(47人)の若手4人から河野氏を応援したいとの報告を受けた二階俊博幹事長はこう応じた。二階派も既に一本化を断念。他派閥のベテランは「団結第一との気風を残す二階派でさえ、みんな勝手な方向を向いている」と派閥の落日を嘆息した。

 ▽勝ち馬

 ただ各派幹部は3氏への支持動向を巡る情報収集を怠らない。「しばらく様子を見る」と語る二階氏。この言葉を聞いた周辺は「上位2人が対決する決選投票にもつれる可能性があるとみて、そこで勝負に出るつもりだ」と解釈した。衆目一致の「勝ち馬」が定まらない今回の総裁選。決選投票で票をまとめ存在感を示せれば、総裁選後のポスト配分で優位に立てるというわけだ。

 竹下派も3陣営に保険をかける。「全ての陣営にパイプができた」。こう誇る中堅も決選投票を見据える。麻生派幹部は自らに言い聞かせた。「最初はバラバラでも、最後にまとまらないといけない」

2021/9/16
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