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 北朝鮮建国73年を記念する閲兵式の参加者らに手を振る金正恩朝鮮労働党総書記(中央)=9日、平壌(朝鮮中央通信=共同)
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 北朝鮮建国73年を記念する閲兵式の参加者らに手を振る金正恩朝鮮労働党総書記(中央)=9日、平壌(朝鮮中央通信=共同)

 北朝鮮建国73年を記念する閲兵式の参加者らに手を振る金正恩朝鮮労働党総書記(中央)=9日、平壌(朝鮮中央通信=共同)

 北朝鮮建国73年を記念する閲兵式の参加者らに手を振る金正恩朝鮮労働党総書記(中央)=9日、平壌(朝鮮中央通信=共同)

 北朝鮮が11~12日の巡航ミサイル発射実験に次ぎ、15日昼すぎ、弾道ミサイル2発を発射した。兵器開発にまい進する金正恩体制。日米韓高官協議と中韓外相会談直後の挑発で、国際社会の手詰まり感が募る。非核化交渉停滞の中、韓国も同日、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を発射。東アジアの軍拡競争に歯止めが効かなくなる懸念は強い。

 ▽宣伝

 「1万5千キロの射程で核搭載ミサイルの命中率を向上させる」。金正恩朝鮮労働党総書記は1月の党大会で次々と課題を打ち出していた。極超音速滑空飛行弾頭、固体燃料の大陸間弾道ミサイル(ICBM)、原子力潜水艦や軍事偵察衛星。「あれもこれもと多様に」(外交筋)並べ立てた。

 党大会では「国防科学発展および兵器システム開発5カ年計画」を策定。金正恩氏が連ねた目標は、計画に基づいて実際に研究を進めている可能性が高い。

 11~12日に新型長距離巡航ミサイル発射実験を行った北朝鮮の発表は、日米韓高官が東京で協議する前日の13日早朝。巡航ミサイルは北朝鮮領空内を8の字形に飛び、目標に命中した。15日の弾道ミサイルは中韓外相の正式会談終了直後。核攻撃能力が向上し続けているとの対外宣伝の狙いが込められているのは間違いない。

 ▽把握

 15日、韓国中部・泰安で韓国軍初となるSLBMの発射実験を視察した文在寅大統領は南北関係改善を最優先課題に掲げ、北朝鮮に対話再開を呼び掛ける一方で着々と国防力を強化してきた。文政権下での国防費は毎年平均6・5%のペースで増加。朴槿恵前政権の平均4・1%をしのぐ。

 南北融和と国防力強化は一見矛盾するが、文政権をはじめとする革新層には「圧倒的な攻撃力を持つことで、北朝鮮に対する抑止力を高めたい」との考えがある。米軍に頼り過ぎない「自主国防」を掲げ、米軍が持つ韓国軍の有事作戦統制権の早期移管を目指す。

 文氏のSLBM発射実験視察予定は先週から韓国政府内やメディア関係者に内々に知らされていた。韓国軍当局者は「当然、北朝鮮は韓国内の協力者を通じて動きを把握していただろう」と指摘。金正恩氏が文氏の視察計画や中国の王毅国務委員兼外相の訪韓日程も踏まえ、発射実験のタイミングを最終判断した可能性が高いとみている。

 韓国の実験は中国側の黄海上で行われ、中国も敏感だ。韓国紙、中央日報によると、今月2日に韓国が今回の実験の前段階に当たる発射実験を行った際、中国の情報収集艦が展開していた。

 ▽無力

 「われわれは意味ある対話をしたいという誠実な姿勢を示している。それ以上、何をすべきか分からない」。米国のソン・キム北朝鮮担当特別代表は、北朝鮮による弾道ミサイル発射前に東京で開いた一部メディアとの会見で表情を曇らせた。

 トランプ前政権下での首脳会談は決裂。制裁強化を続けてきた米国には今、打つ手がないのが実情だ。「北朝鮮は新型コロナウイルスの影響で国境を閉鎖し、皮肉なことに制裁以上の締め付けになっている」(米政府筋)。制裁を強化しても、もはや無意味。無力感だけが漂っている。(北京、ソウル、東京共同)

2021/9/16
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