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 北朝鮮のミサイルの射程
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 北朝鮮のミサイルの射程

 北朝鮮のミサイルの射程

 北朝鮮のミサイルの射程

 北朝鮮が13日、日本列島をほぼ射程に収める新型巡航ミサイルの実験に成功したと発表した。日米韓はいずれも発射を察知できなかったとみられ、北朝鮮の日進月歩の兵器開発が「脅威であるのは間違いない」(自衛隊幹部)。警戒を強める日本では「敵基地攻撃能力」保有に向けた議論が加速しそうだ。

 ▽誇示

 白とオレンジの炎を噴き出しながら発射台からミサイルが上がった。北朝鮮の朝鮮労働党機関紙、労働新聞は13日、長距離巡航ミサイル発射実験の様子を写真と共に報道。北朝鮮が戦略兵器の「実証実験」を外部に公表したのは3月以来だ。

 日米韓が射程や搭載重量能力の拡大を懸念する弾道ミサイルと併用し、攻撃能力や威嚇効果向上を期待しているとみられる。

 実験に立ち会った党最高指導部の一人、朴正天党書記は、実験成功は「国防科学技術と軍需工業の能力をまた誇示することとなった」と発言。多様な核攻撃能力の獲得を目指すとする党大会の方針達成のため、戦力増強にひた走る北朝鮮の姿勢を強調した。

 ▽苦悩

 日米韓は実験を事前に探知できなかったとみられ、性能や意図などの情報収集、分析を急いだ。日本の防衛省幹部は「日本を含めた各国は自国のミサイルの長射程化に取り組んでいる。北朝鮮の発表が事実だとしても、それほど驚きはない」と話し「まずは情報収集と分析だ。米韓と連携する」と付け加えた。

 ただ、当の米韓も探知は困難だったもようだ。「米韓両軍は北朝鮮の報道で発射の事実を知った。事前も事後も探知に失敗した」。韓国紙が伝えた韓国政府関係者の話に苦悩がにじむ。ミサイル防衛に詳しい自衛隊員は「内陸部で発射され、低空を飛ぶ巡航ミサイルをレーダーで捕捉するのは難しい」と指摘した。

 ▽まい進

 今回の発射実験は、日米韓が14日に東京で開く北朝鮮情勢を巡る協議をけん制する狙いがあった可能性がある。日韓は共に政権末期。バイデン米政権もアフガニスタン対応に追われ、対北朝鮮では打開策を見いだせていない。北朝鮮側から非核化への動きが見えない中、制裁解除などで折り合うのは難しいからだ。

 日米韓の対応が定まらない間にも北朝鮮は着々と兵器開発にまい進している。北朝鮮メディアは、今回のミサイルは発射台付き車両(TEL)から打ち上げられたと報道。TELは機動力が高く、事前探知はさらに困難となる恐れもある。

 総裁選を控えた自民党内では「敵基地を無力化させる能力の強化が不可欠」との声も上がり、ミサイル対応が主要論点の一つになりつつある。(北京、ソウル、ワシントン、東京共同)

2021/9/14
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