プライムニュース
国内外最新ニュースの核心に迫る

おうちで演奏、世界へ!
 コロナ「制作環境に変化」
  • 印刷
 新型コロナ禍で人気の宅録関連機材
拡大

 新型コロナ禍で人気の宅録関連機材

 新型コロナ禍で人気の宅録関連機材

 新型コロナ禍で人気の宅録関連機材

 自宅で専用の機材やパソコンを使い、楽器演奏や歌声を録音する「宅録」が人気だ。新型コロナウイルス感染拡大の影響でおうち時間が増えたことも要因とみられ、最近では離れていてもバンド演奏ができるアプリまで登場。自作曲を世界中に配信できるサービスも活況で、専門家は「音楽制作の環境が激変している」と、新型コロナの思わぬ効果に目を丸くする。

 名古屋市・栄地区の商業施設内に店舗を構える「島村楽器」。キーボードやマイク、DJ機器が所狭しと並び、愛好家らが店員と相談しながら熱心に品定めをする。

 同店の立浦大策さん(35)によると、感染拡大が始まった昨春ごろから「宅録するには何が必要か」「自分の歌をインターネットで配信したい」といった問い合わせが、年代に関係なく多く寄せられるようになった。島村楽器本社(東京)によると、宅録で使う機材の売り上げはコロナ禍以前と比べて約1・4倍に増加。立浦さんは「これまでにない売れ行きで、まさに特需」と明かす。

 各メーカーもこうした需要の高まりを意識する。電子楽器大手のローランド(浜松市)は8月、売れ行きが好調だった電子ドラムに新機種を追加。ヤマハ(同)は、オンラインで遠隔地をつないで同時演奏できるアプリの提供を始めた。

 名古屋市の会社員舞良俊紀さん(24)も、コロナ禍で宅録を始めた一人だ。中学生の頃からベースを演奏。昨年5月、外出自粛で増えた空き時間を生かそうと、宅録の機材を買いそろえた。年末には、東京に住む友人2人と新しくバンドを結成。「遠距離でもバンドを諦めなくていい。便利な時代になりました」と満足げだ。

 CDを作らなくても、音楽配信のストリーミングサービスや動画投稿サイトのユーチューブを通じて自身の楽曲を発信できるようになったことも、宅録ブームを後押ししている。

 各種サイトへの配信をサポートする「TuneCore Japan」(東京)の担当者は「レーベルなどを介さず、個人で世界中に楽曲を発信するのが当たり前になりつつある」と強調。手数料さえ払えば再生回数に応じた収益はユーザーに還元される仕組みで、昨年の還元額は前年比7割増の約71億円に上った。

 音楽ジャーナリストの柴那典さんは「機材が進化したことで、趣味で始めた人も高いクオリティーの楽曲を作れるようになった」と指摘。コロナ禍で宅録を始めた10代の楽曲が国内チャートの上位に入ったこともあったといい、「プロとアマの境界がなくなってきている。宅録発のミュージシャンが世界的スターになる例が増えるのでは」と期待を寄せている。

2021/9/11
もっと見る
 

天気(10月24日)

  • 21℃
  • 12℃
  • 10%

  • 20℃
  • 10℃
  • 20%

  • 21℃
  • 11℃
  • 0%

  • 22℃
  • 10℃
  • 10%

お知らせ