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「政治とカネ」に厳しい目
 次期衆院選、問われる姿勢
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 主な「政治とカネ」を巡る問題
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 主な「政治とカネ」を巡る問題

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 主な「政治とカネ」を巡る問題

 東京地検特捜部は近年、公選法違反や収賄の罪で閣僚経験者ら国会議員を次々立件し、8月には新型コロナウイルスを巡る日本政策金融公庫の融資を仲介した貸金業法違反容疑の関係先として、公明党議員の事務所を家宅捜索した。専門家は、後を絶たない「政治とカネ」の問題に司法が以前よりも厳しい姿勢を示していると指摘する。今後控える衆院選でも問われることになりそうだ。

 「検察が政治とカネに厳しく臨んだ結果だ」。秋元司衆院議員(49)に実刑を言い渡した7日の東京地裁判決。元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士は、自身の現役時代と比べて立件のハードルが低くなっているとし、検察の姿勢に「行政がゆがめられるのは許さないという国民の声が背景にある」と指摘する。

 2019年12月、秋元議員が現職国会議員として10年ぶりに逮捕されてからわずか半年後、特捜部は参院選広島選挙区で地元県議らに現金を配ったとして、公選法違反容疑で、いずれも当時現職だった河井克行元法相と妻案里氏を逮捕した。

 案里氏は今年2月に執行猶予付きの有罪判決が確定。克行元法相は6月、懲役3年、追徴金130万円の判決が言い渡され、控訴した。案里氏の陣営に自民党本部から投入された1億5千万円が買収原資になったとの疑惑もあるが、自民党は具体的な説明をしていない。

 河井夫妻の選挙買収事件をきっかけに特捜部が着手したのは元農相の鶏卵汚職事件だ。大臣在任中に500万円の授受があったとして1月、贈賄罪で鶏卵生産大手「アキタフーズ」(広島県福山市)の元代表を、収賄罪で吉川貴盛元農相をそれぞれ在宅起訴した。

 4月には、案里氏の当選無効による参院広島選挙区再選挙と、吉川元農相の辞職に伴う衆院北海道2区の補欠選挙などが実施され、自民党は不戦敗を含め全敗した。

 特捜部はさらに6月、地元有権者に香典や枕花など計約80万円分を提供したとして、公選法違反罪で菅原一秀前経済産業相を略式起訴した。いったんは起訴猶予としたが、検察審査会(検審)が「国会議員はクリーンであってほしいという国民の切なる願いにも十分配慮すべきだ」として「起訴相当」と議決したのを受けて覆した。

 「桜を見る会」の夕食会費補填問題でも、公選法違反容疑などで告発された安倍晋三前首相らを不起訴としたが、検審が7月に一部を「不起訴不当」と議決したことを受けて再捜査している。

 日本大大学院の岩井奉信講師(政治学)は「司法が制度の穴埋めをするのは限界がある。議員の個人的な責任として切り捨てるだけでなく、政治資金収支報告書の公開の在り方など制度全体を不断に見直す必要があるだろう」と話した。

2021/9/8
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