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北朝鮮 正恩氏、核増産本腰か
 米にらみ原子炉再稼働
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 北朝鮮の核開発  7月30日に撮影された北朝鮮・寧辺の実験用黒鉛減速炉(左下)の衛星写真(プラネット・ラブズ/ミドルベリー国際大学院モントレー校提供、共同)
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 北朝鮮の核開発

 7月30日に撮影された北朝鮮・寧辺の実験用黒鉛減速炉(左下)の衛星写真(プラネット・ラブズ/ミドルベリー国際大学院モントレー校提供、共同)

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  •  7月30日に撮影された北朝鮮・寧辺の実験用黒鉛減速炉(左下)の衛星写真(プラネット・ラブズ/ミドルベリー国際大学院モントレー校提供、共同)

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 7月30日に撮影された北朝鮮・寧辺の実験用黒鉛減速炉(左下)の衛星写真(プラネット・ラブズ/ミドルベリー国際大学院モントレー校提供、共同)

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 北朝鮮が核兵器増産に向けて寧辺の原子炉などを再稼働させたもようだ。金正恩朝鮮労働党総書記が寧辺の核施設廃棄を提案した米朝首脳再会談の決裂から約2年半。9日の建国73年などに合わせた軍事パレードの動きも伝えられ、バイデン米政権へのけん制をさらに強める懸念が出てきた。

 ▽核弾頭5個分

 「極めて厄介な兆候だ」。国際原子力機関(IAEA)は8月末にまとめた年次報告書で、衛星写真の分析などから寧辺の実験用黒鉛減速炉が7月に再稼働したとみられるほか、放射化学研究所(再処理施設)が2~7月に稼働した形跡があると指摘した。

 米国の核専門家ジェフリー・ルイス氏は黒鉛炉の使用済み燃料棒を再処理し、10~20キロ前後のプルトニウムを抽出した可能性があると推定。従来の換算法では核弾頭2~5個分だが、北朝鮮の技術進展を考慮すると、さらに多くの核弾頭をつくれる恐れもあるという。

 黒鉛炉は初の米朝首脳会談が開かれた2018年から止まっていた。再稼働が事実なら、炉内の燃料棒に新たなプルトニウムが生成されていることを意味する。

 金正恩氏は19年2月、ハノイで開かれたトランプ米大統領(当時)との再会談で、寧辺の施設廃棄と引き換えに国連制裁の大幅緩和を要求したが、米側は応じなかった。

 核開発の主力は寧辺以外にある秘密のウラン濃縮施設に移っており、老朽化した寧辺の施設廃棄では「取引」に見合わないと判断したためだ。

 ▽警鐘

 しかし多くの専門家は寧辺を軽視すべきでないと警鐘を鳴らす。米ロの専門家らが7月に発表した報告書は寧辺の施設を廃棄すれば核兵器の製造能力を最大80%減らせると見積もった。

 再稼働の狙いは何か。米国務省で核不拡散担当を務めたマーク・フィッツパトリック氏は「バイデン政権の気を引くだけなら長距離ミサイル発射がよほど効果的だ」と指摘。プルトニウムのほか、水爆などに不可欠な三重水素(トリチウム)製造が主目的だとみる。

 金正恩氏は今年1月、今後5年の国政運営方針を示した党大会で「超大型核弾頭」の製造や戦術核開発を表明した。再稼働はこうした計画と連動している公算が大きい。

 「前提条件なしにどこでもいつでも会う」(ソン・キム北朝鮮担当特別代表)。バイデン政権は対話再開を訴えるが、アフガニスタンやイラン核問題、中国への対処に追われ、北朝鮮は二の次となっているのが実情だ。

 北朝鮮外交筋は「(制裁を通じ態度転換を待った)オバマ時代の『戦略的忍耐』に逆戻りした。対話する気がないのは米側だ」と主張、「力には力で対抗する」との原則を強調した。(北京共同=井上智太郎)

2021/9/8
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