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 一時生産調整を実施したトヨタ自動車高岡工場=愛知県豊田市
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 一時生産調整を実施したトヨタ自動車高岡工場=愛知県豊田市

 トヨタ自動車やホンダなどの自動車各社が東南アジアでの新型コロナウイルス拡大や半導体不足で大幅な減産を強いられたため、販売現場では新車の納車遅れが深刻化している。自家用車の車検切れに合わせた新車の買い替えが難しくなり、中古車に客が流れる動きが加速して価格が高騰。需要を取り逃がす状況に販売店では落胆が広がる。

 トヨタ系列店関係者によると、半年前までは小型車「ヤリス」を注文すると1~2カ月後に納車されたが、9月下旬時点では約5カ月待ちになった。半年前まで2~3カ月で納車されたスポーツタイプ多目的車(SUV)の「ハリアー」も6カ月程度まで延びたという。

 トヨタでは幅広い車種で、カーナビ機能を使うためのオプション機器「ナビキット」が納車からさらに2カ月後にならないと用意できない事態も起きた。半導体不足が響いた。

 9月は中間決算の期末となることも多く、販売店が売り上げを伸ばしたい時期。販売店関係者は「注文を受けても車が来ないのはつらい。店にも客にもかなり厳しい状況だ」と嘆く。

 ホンダでは10月21日時点で、新型SUV「ヴェゼル」のハイブリッド車(HV)の最上級グレードについて注文受け付けを一時停止中だ。小型車「フィット」の一部車種も半年以上かかる。日産自動車も新車の納期が長引き、カーナビ関連の機器の手配も遅れている。

 日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会によると、9月の国内新車販売台数は前年同月比32・2%減。納車遅れが販売に大きな打撃を与えている。

 一方、需要が伸びる中古車は価格高騰が続く。中古車オークション運営大手ユー・エス・エス(愛知県東海市)によると9月の平均落札価格は前年同月比16・4%上昇の92万2千円。前年実績を16カ月連続で上回り、ここ10年で最高水準を付けた。ただ、新車の納車遅れで売りに回る中古車も不足感が強まっており、関係者は「業界として良い状況と言えない」と漏らす。

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