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今村友紀さん(左端)の話に耳を傾ける生徒ら=松陽高校
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今村友紀さん(左端)の話に耳を傾ける生徒ら=松陽高校

 兵庫県臓器移植コーディネーターの今村友紀(ゆき)さん(34)が7日、同県高砂市曽根町の松陽高校で命をテーマにした理科の授業を受けている3年生約80人に、移植医療の現状と課題について講演した。脳死となった人の家族の多くは臓器提供に同意するまでに葛藤するといい、普段からしっかりと話し合っておくことの重要性を訴えた。

 今村さんは神戸市内で小学2年の時、阪神・淡路大震災に遭った。仮設病院の看護師が優しく接してくれて癒やされたといい、2008年に自らも看護師に。兵庫医科大病院(西宮市)で手術室の担当となり、腎移植を受けた人が手術室ですぐに尿が出るようになるなど劇的に回復するのを見て、13年に県臓器移植コーディネーターになった。

 講演では、移植待機患者約1万5千人に対し、臓器提供を受けられるのは年間約400人で「(臓器提供は)2%の奇跡と言われている」と説明。新型コロナウイルス禍以降は医療が逼迫(ひっぱく)し、移植自体が減少傾向にあるという。

 移植に至ったケースでも、脳死になった人が臓器提供を承諾する意思を事前に書面で示していた割合は全体の4分の1にとどまり、家族が思い悩むことが多いことを報告。提供された心臓などを新幹線で運ぶ場合は一つの命と見なし、有料の席を確保してその上に置くことも紹介した。

 生徒を代表して矢野凜さん(17)=高砂市=は「臓器移植は、受ける人に希望を与える素晴らしい手術だと思った。この講演を機に私も家族と話し合おうと思った」と、今村さんに伝えた。(笠原次郎)

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