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「SORATO」「UMIE」を開設した医療法人社団奉志会副理事長の松尾太郎さん=加古川市稲美町六分一
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「SORATO」「UMIE」を開設した医療法人社団奉志会副理事長の松尾太郎さん=加古川市稲美町六分一
約80平方メートルの広々とした空間で遊べるプレイルーム=加古川市稲美町六分一
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約80平方メートルの広々とした空間で遊べるプレイルーム=加古川市稲美町六分一

 日の出医療福祉グループの医療法人社団「奉志会」(兵庫県加古川市平岡町新在家)が運営する児童発達支援・放課後等デイサービス「SORATO(ソラト)」「UMIE(ウミエ)」(同市稲美町六分一)が、開設から8カ月を迎える。同法人副理事長で内科医の松尾太郎さん(36)=同市=が、長男(7)に発達障害があることが分かり、わが子を通わせたいと思える理想の施設を実現させたという。(斉藤正志)

 松尾さんは総合病院の小児科に研修医として勤め、発達検査に携わったことがあった。2014年に生まれた長男は、寝付きが異常なほど悪く、同じ食べ物以外は食べないなど偏食が激しかった。一度気に入った物は放さないなど、特定の物への執着も強かった。専門知識のあった松尾さんは、長男が1歳になった頃から発達障害を疑い始めた。

 2歳の頃、小児科で検査を受け、発達障害と診断された。松尾さんは「分かっていてもショックだった。予備知識のない一般の人なら、より衝撃を受けるだろうと感じた」と振り返る。

 妻と児童発達支援施設を探したが、手狭だったり、事業所の方向性が長男に合っていないと感じたり、わが子を預けたいと思える施設が見つからなかった。

 そこで松尾さんは、自らつくることを決意。法人の理事長に相談し、承諾を得た。大阪や福岡など県内外の事業所へ視察を重ね、同じ発達障害児を持つ保護者との意見交換会も催すなどして、構想を練り上げた。

 昨年12月にオープンした事業所は、児童発達支援と放課後等デイサービスを一体的に提供。子どもが広々とした空間で活動できるように、約70平方メートルの教室2部屋や約80平方メートルのプレイルーム1部屋を造り、個別指導用の2部屋も設けた。

 未就学児~小学3年生を対象とする「SORATO」は、支援の基本的な考え方を「コミュニケーション」に特化。ジェスチャーや絵カードを使い、実際のやり取りを通じて気持ちが伝わる経験を重ねるなど、社会生活に必要なトレーニングをする。言語発達の専門職、言語聴覚士による療育プログラムも提供する。

 小学3年生~中学生が通う「UMIE」も、タブレット端末を使ってゲーム感覚で学べるアニメーション教材を導入するなど、発達段階に合わせて学習を支援する。

 「息子も気に入って喜んでいる」と松尾さん。「親が安心できれば、子どもとの接し方も変わる。発達障害の子を持つ親の悩みを解決できる施設にしたい」と話す。利用定員は各10人。21年度内にも、小学生を対象にした放課後等デイサービスの2施設を、隣接地に開設する予定。問い合わせはSORATOTEL079・495・7766

■発達障害 コミュニケーションが苦手な自閉スペクトラム症(ASD)、注意力や落ち着きがない注意欠如・多動症(ADHD)、読み書きや計算が困難な学習障害(LD)などの総称。生まれつきの脳機能の障害が原因とされるが、メカニズムは解明されていない。外見から分かりにくいため、他者から「自分勝手」「怠けている」などと受け取られがちで、大人になってから診断されるケースもある。

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