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母親に宛てて贈った絵手紙を披露する糟谷恵さん=加古川市
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母親に宛てて贈った絵手紙を披露する糟谷恵さん=加古川市
母の日に贈ったカーネーションの絵手紙=加古川市
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母の日に贈ったカーネーションの絵手紙=加古川市
かつお節を英字新聞風の紙で表現した冷ややっこ=加古川市
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かつお節を英字新聞風の紙で表現した冷ややっこ=加古川市
令和の初日に贈った絵手紙=加古川市
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令和の初日に贈った絵手紙=加古川市

 母親へ感謝の印として、650日以上にわたって毎日、絵手紙を描き、母に贈り続ける女性が兵庫県加古川市にいる。花や野菜、足を運んだ風景の絵と共に、心に浮かんだフレーズを添える。新型コロナウイルスの感染拡大で会えない日々を笑いに変え、母が入院した時には温かい言葉で支えた。始めて間もなく2年を迎えるが、「いつまでも描きたい」ときょうも筆を執る。(門田晋一)

 同市の糟谷恵さん(54)。日本絵手紙協会の公認講師として現在、同市や同県姫路市で計3教室を受け持つ。40歳の頃、加古川市内での絵手紙展でぬくもりのある作品に心を引かれ、サークルに参加。2015年に講師になった。

 19年4月、身近な人に365日、絵手紙を贈るという同協会の企画に参加。絵手紙を始めた時に応援してくれた母曽谷いさ子さん(78)=同県たつの市=の顔が浮かんだ。「率直に意見をくれるし、上達できるかもしれない」と、墨と日本画に使う顔料で筆と梅皿を描き、「初心に返(帰)って」と記した。

 絵手紙は、まとめて郵送したり、会った時に手渡したり。「毎日だとネタや表現方法をひねり出すのに必死」と話す。冷ややっこの絵の上に、英文が並ぶセピア色の紙を貼り付け、かつお節を表現。ミカンの絵には、実際にミカンが入っていた網を上から貼り付けるなどアイデアが光る。新型コロナ感染が広がり始めた昨年1月下旬、マスクの絵に「コロナで売りきれてまんねん」と書き、マスクを作るミシンの絵には「ミシンがこんなに役に立つとはねぇ~」と笑いを誘う。

 同4月下旬に365日を迎えたが、「やめたらもったいない」とその後も描き続けた。5月に入り、いさ子さんの喉に悪性のリンパ腫が見つかった。入院の日には、はがきいっぱいに「一人じゃないさ」とエール。半年後、病を克服した時にはいさ子さんと主治医が交わした握手を再現した。いさ子さんは届いた絵手紙を自宅玄関の壁一面に張っているという。恵さんは「『今回はイマイチ』と辛口の時もあるけど、母の喜びが私の楽しみです」。

 今月20~23日、JR加古川駅構内の「加古川市民ギャラリー」で、これまで贈った絵手紙に加え、恵さん、いさ子さんの刺しゅうも展示。午前10時~午後4時(20日は午後1時から)。無料。

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