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囲碁・将棋部で一緒に腕を磨く(左から)廣畑亮輔さん、中谷仁美さん、瀬尾康介さん=加古川北高校
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囲碁・将棋部で一緒に腕を磨く(左から)廣畑亮輔さん、中谷仁美さん、瀬尾康介さん=加古川北高校

 28~30日に兵庫県尼崎市で予定されていた「第29回全国高校文化連盟将棋新人大会」に、加古川北高校(同県加古川市野口町水足)1年の中谷仁美(ひとみ)さん(16)が出場するはずだった。将棋好きの家庭に育ったが、実は競技を始めたのは7カ月ほど前。新型コロナウイルス感染拡大で出場辞退が相次ぎ、思いがけずつかんだ大舞台への挑戦権は、緊急事態宣言の再発令を受けた大会中止で失った。中谷さんは「今度は実力で全国大会に出る」と前を向く。(千葉翔大)

 中学では科学・情報部に所属していた中谷さん。高校入学後は入りたい部活が決まらず、父や2人の弟と一緒に楽しめればと、囲碁・将棋部を選んだ。ただ、部活は週1回、2時間ほど。通信対戦などができるスマートフォン用のアプリもダウンロードし、戦法解説書も5冊買った。

 昨年10月。「第44回県高校総合文化祭」の将棋部門個人戦が、尼崎市で開かれた。女子は上位5人が「第29回全国-」への出場権が得られる仕組みだった。顧問の梶尾良太教諭(38)から「まずは試合の経験を積もう」と促され、中谷さんはエントリーした。

 ただ、新型コロナ禍で、男女ともに出場を辞退する生徒が続出。女子は中谷さんを含めて計3人にとどまった。この時点で、中谷さんの全国大会への出場が決まった。「『えっ、私が』って戸惑った。最初は全国につながることも理解していなくて、不安しかなかった」と打ち明ける。

 全国大会への出場が決まってからは、より部活動に力が入った。同じ囲碁・将棋部で1年の廣畑亮輔さん(16)、瀬尾康介さん(16)との対局をメインに腕を磨いた。瀬尾さんは、中谷さんについて「初めは駒の動かし方が違うこともあったけど、最近は相手をジリジリと追い詰める場面がある」と話していた。

 昨年11月の県大会の団体戦では、中谷さんは男子選手に対して善戦したが、勝利目前で敗れた。「(相手を)追い詰めたのに、最後まで勝ちきれなかった。家に帰ったら、初めて涙が出た」。気付けば、勝利への執念がみなぎっていた。

 だが、全国大会は開催直前で中止が決まり、2020年度の公式戦日程は終了した。「もちろん全国を経験したかったけど、将棋と向き合う時間ができたと捉えて頑張るだけ」。今年のゴールデンウイークに予定されている県高校将棋選手権大会で勝ち抜けば、夏ごろに開催される全国大会に出場できる。リベンジに向け、闘志は決して衰えない。

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