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県加古川健康福祉事務所の今井雅尚所長
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 新型コロナウイルス感染拡大を受けた2度目の緊急事態宣言が兵庫県に発令され、20日で1週間。東播地域でも、昨年12月から感染者が急増している。医療機関や飲食を伴うカラオケ店でクラスター(感染者集団)が発生したほか、若者の間でも拡大。感染状況はどうなっているのか。私たちはどのように行動すればいいのか。県加古川健康福祉事務所の今井雅尚所長(65)に聞いた。

 -管内(加古川、高砂市、稲美、播磨町)の感染拡大の状況は。

 「2市2町の感染者数は昨年12月下旬から急増し、今年1月に入ってからも減少傾向が見られない。1月4~11日の人口10万人当たりの感染者数は41・9人。県の健康福祉事務所別では最も多く、政令市と中核市を含めた県全体でも、尼崎市の54・0人に次いで2番目に多い。神戸市の34・3人も上回っている。医療体制が逼迫(ひっぱく)し、危機的な状況だ」

 -年代別ではどうか。

 「年明けから若者が増えている。12月25~31日の20、30代の感染者は管内全体の19%で、70代以上は35%だったが、1月8~14日は20、30代が33%、70代以上は16%と逆転した」

 -感染拡大の原因は。

 「12月は医療機関や飲食を伴うカラオケ店のクラスターで、高齢者の陽性が判明することが多かった。1月の感染者を見ると、クラスター関連は12月ほど多くないが、若者が増えているため、管内全体で拡大が収まっていない。クリスマスから年末年始にかけ、会食などで感染し、そこから家族に広がっている」

 -家庭内の感染が多い。

 「県全体の1月4~11日の感染経路の調査では、家庭内が63・8%を占めた。11月1日~1月11日では37・4%だったので、明らかに増えている」

 -陽性判明後、入院が必要なのに入院できない「入院調整」が増えている。

 「加古川健康福祉事務所管内には、コロナ感染者の入院病床を持つ公立病院が複数ある。他地域に比べて恵まれているが、それでも最近の感染者の急増で空いた病床がないため、入院できずに自宅で待ってもらうケースが増えている」

 「病状が悪化する恐れのある患者から入院してもらわなければならず、保健師が毎日電話して病状を確認している」

 -加古川健康福祉事務所の保健師らは激務では。

 「医療が必要な患者に適切な医療が届くように、日々頑張ってくれている。保健師らは県民、医療機関からの電話相談や、陽性者の入院調整、濃厚接触者へのPCR検査と2週間の健康観察などを担っている。県や市町の保健師、看護教員らの応援も受け、一丸となって取り組んでいる」

 -住民はどのようなことに気を付け、どのように行動すべきか。

 「新型コロナの特徴は、インフルエンザなどの感染症と比べ、発症前から強い感染力を持っていること。感染から発症まで5、6日の潜伏期間があり、発症の2日前から何の症状がなくても人に感染させる」

 「まずはマスク着用、手洗い、3密の回避など基本を徹底してほしい。特に若者は感染しても無症状が多く、周囲に広げてしまう。気軽な会食や集まりが、家族ら身近な人を危険にさらしかねない。命を守るために、対策を取ってほしい」(聞き手・斉藤正志)

【いまい・まさなお】1988年に兵庫県立こども病院心臓血管外科医長に就き、県医務課長、朝来和田山医療センター(現朝来医療センター)院長、加東健康福祉事務所長などを歴任。2015年から現職。17年から県保健所長会会長も務めている。

【特集】目で見る兵庫県内の感染状況

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