障害がある人にも災害時に必要な対応を理解してもらおうと、NPO法人兵庫県防災士会(神戸市中央区)東播エリアのメンバー8人が13日、同県加古川市加古川町大野の就労継続支援B型事業所「ひまわりの郷(さと)」で防災教室を開いた。クイズなどを通じ、利用者らに防災の心得を伝えた。
大規模災害では、障害者らが自力で避難できずに犠牲になるケースもある。同事業所から依頼を受け、市内で福祉施設を運営する防災士の福田浩和さん(52)が教室を企画した。
利用者約40人が参加。2グループに分かれ、水が入った消火器を噴射したり、段ボールトイレの組み立て方を聞いたりしたほか、「地震編」や「火災編」といった災害ごとの○×クイズを解いた。福田さんは、阪神・淡路大震災の事例を基に「自分の身は自分で守り、仲間と助け合ってほしい」と呼び掛けた。
参加した男性(44)は「震災の時は人とのつながりが大切だと教えてもらった。(事業所の)みんなと災害について考える」と話した。(千葉翔大)
