兵庫県加古川市志方町原、志方西小学校の児童約120人が31日、同小の北西に隣接する皿池で、池の水を全ていったん抜き、底を乾かして水質を浄化させる「かいぼり」を体験した。児童は残った泥の中から生き物を次々と“救出”し、歓声を上げた。
東播磨県民局が支援し、同小では2019年度から6年間続ける「『ため池』ふるさと教育プログラム」モデル事業の一環。皿池は広さ約1・8ヘクタールで、かいぼりは4年ぶりという。まず5年生の代表が学習成果を発表し、農業用水や治水などの役割を挙げながら「地域のたからもの」と紹介した。
児童は時間帯で低学年と高学年に分かれ、靴が脱げないようにひもでしっかり縛って泥の中へ。網や手で探りながら、コイやフナ、ドブガイといった固有種からブラックバスやブルーギルなどの外来種までを見つけ出し、多様な生き物の生息を実感した。
3年の児童(8)は「最初は入るのが怖かったけど、大きい魚もちっちゃい魚も捕れて、楽しくなった」と話した。(石崎勝伸)
