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美術担当の永野隆教諭(後方中央)と上位入賞を果たした(左から)太田若葉さん、馬場美奈帆さん、清水巴さん=氷丘中学校
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美術担当の永野隆教諭(後方中央)と上位入賞を果たした(左から)太田若葉さん、馬場美奈帆さん、清水巴さん=氷丘中学校

 テレビやラジオの受信障害防止を啓発するポスターを中学生から募る全国コンクールで、238校計1272点の応募作のうち、兵庫県加古川市立氷丘中学校(同市加古川町大野)の生徒2人の作品が入賞作13点に入った。同校からは5年連続の入賞。近畿地区で設けられた賞でも14点のうち、同校の作品は最優秀を含む10点を占め、団体賞も受けた。なぜ、入賞を重ねられるのか。なかなかいいポスターが描けないと悩む中学生に代わり、理由を探った。(門田晋一)

 総務省や放送局でつくる受信環境クリーン中央協議会が主催の「受信環境クリーン図案コンクール」。同校で美術を担当する永野隆教諭(64)によると、教師生活の約40年間に受賞した教え子は、全国の賞だけで50人ほどにも上る。指導方法を尋ねると、「入賞作はテレビでも(啓発CMで)流れるよと伝え、やる気を出させることかな」。少しはぐらかされた気になり、今度は受賞した生徒に工夫した点を聞いてみた。

 家族がテレビの台風情報を見守る作品で、全国3位のNHK会長賞を受けた2年馬場美奈帆さん(14)は「時代に合わせて描くことが大事だと先生に教わった」。近年、大きな自然災害が頻発。スマートフォンで情報を簡単に得られるようになっても、命を守るにはテレビやラジオからの情報が必要だというメッセージが伝わる。

 中央協議会奨励賞の3年太田若葉さん(14)は「面白い発想と分かりやすい言葉が大事だそうです」。作品は天気予報やニュースなどの情報が電波に乗っていることを表現し、「いつでも美しい電波を!」という言葉も確かに明快だ。

 近畿地区で最優秀賞となった3年清水巴(ともえ)さん(15)は「文字や背景に原色を使うと、目に留まると言われた」。実際、作品は黄色で塗った背景に赤い文字がひときわ目立つ。

 実は長年の経験から秘策を伝えていた永野教諭。他にも、中学生が普段使う水彩絵の具は暗く見えるため、同じ水彩でも発色の良いポスターカラーの使用を呼び掛けている。

 若い頃には、雑誌の広告に目を通してキャッチコピーも研究。「知識がなければ教えられないので、猛勉強した」と振り返る。ただ、受賞については「生徒自身が98点の作品をどうすれば100点にできるのか、必死に考えた結果」と努力の必要性を強調した。

 全国の入賞作品は各地の公共施設などに張り出され、近畿の受賞作は在阪局のテレビCMでも流される。

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