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プロレスラー人生を振り返りながら生徒に語り掛ける中西学さん=松陽高校
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プロレスラー人生を振り返りながら生徒に語り掛ける中西学さん=松陽高校
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 今年2月に引退した新日本プロレスの元プロレスラーで「野人」の愛称で親しまれる中西学さん(53)が16日夜、兵庫県高砂市曽根町の松陽高校で、「必要とされる社会人になるために」と題して講演した。定時制課程の約140人を前に、華やかな経歴の裏側にある苦悩や逆境を乗り越え、27年間歩んできた現役生活を振り返りながら「自分の生きざまを見せることが大事だ」と語り掛けた。

 中西さんは京都府出身。高校でレスリングを始め、大学卒業後、和歌山県庁で働きながら全日本選手権で4連覇を達成。1992年のバルセロナ五輪にも出場し、同年、プロレスラーになった。同校は教員の一人が20年来の付き合いがあることから、人権教育の一環として、新型コロナウイルスの感染拡大で気分が落ち込んだ生徒を励ましてもらおうと講演を依頼した。

 講演では、2回戦敗退だった五輪の雪辱を果たそうと、プロレスの世界に進んだことを披露。だが、名レスラー藤波辰爾さんとのタッグ戦で華々しいデビューを飾って以降、勝てない試合が続いた。ライバルと戦いを重ねる中で「自分は藤波さんと同じレベルだと勘違いして、お客さんを満足させられていなかった」と気付き、最高の試合を見せることを目標にトレーニングに打ち込むようになったという。

 2011年には試合中に首からリングに落ち、脊髄を損傷。一時、首から下が動かなくなった。「眠ってしまうと、二度と目覚めないのではないかという恐怖感があった」。眠れぬ日々が回復を遅らせ、復帰までに1年4カ月もかかった。苦しいリハビリの中、周囲から引退を勧められたこともあったが、「リタイアしたら負け。すがってでもプロレスをしたいという気持ちが支えだった」。

 引退戦で一緒に戦った盟友、永田裕志さんへの思いを告白。「研究熱心で、人の何倍も努力をする強いレスラー。憎たらしく思うことがあったけれど、大好きなパートナーだった。タッグを組んだときはもちろん、対戦しても(永田さんの)期待を裏切らないようにしたいと練習に励んだ」と語った。

 中学時代にはいじめられて不登校になった経験があると明かし、「プロレスではやられっぷりが良かったり、会場の盛り上げ方が上手だったりといろんな選手がいて、ファンもそれぞれを認めている」と指摘。「人生も絶対にこうでなければいけないというルールはない。自分ができることを見つけてほしい」とエールを送った。

 講演を聞いた3年生で生徒会長の山口七海さん(17)は「挫折を乗り越えながら前向きに進んできた中西さんを見習って、頑張りたい」と話した。(門田晋一)

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