「えべっさん」の総本社、西宮神社(兵庫県西宮市)の分霊をまつる成松蛭子(えびす)神社(同県丹波市氷上町成松)で9日夜、「成松えびす祭」の神事が執り行われた。氏子9人が参列し、商売繁盛や新型コロナウイルスの収束などを願った。
成松えびす祭は、西宮神社の「十日えびす」から1カ月遅れの2月9、10日に開かれる。縁起物の吉兆を買い求めたり、餅まきに参加したりする参拝客で毎年にぎわうが、今年は新型コロナ感染拡大防止のため、神事のみを執り行った。
神事では、内尾神社(同市氷上町三原)の宮司が祝詞を読み上げ、氏子が順に玉串をささげた。本殿には、タイや西宮神社から送られた酒などが供えられた。
氏子総代代表の藤谷浩さん(73)=同市=は「コロナ禍ではあるが、神事を無事執り行えてほっとした」。同副代表の後藤正義さん(67)=同=は「商売繁盛は、健康な体があってこそ。地域住民が健やかに商売に励めるようお願いした」と話した。(真鍋 愛)
