丹波

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古民家でパン店を開いた伊勢さん夫妻=丹波篠山市福住
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古民家でパン店を開いた伊勢さん夫妻=丹波篠山市福住
古民家を改築した「なりとぱん」
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古民家を改築した「なりとぱん」

 国の重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)に選定されている兵庫県丹波篠山市福住で、古民家を改修したパン店「なりとぱん」が仮オープンし、地域内外の人たちから人気を集めている。有機栽培の小麦や無農薬の野菜にこだわり、素材のうま味が楽しめるパンが特徴。店主の伊勢成人さん(49)は「丹波篠山の自然の中でゆっくりパンを味わってほしい」とほほ笑む。(綱嶋葉名)

 伊勢さんは大阪府枚方市出身。幼い頃からパン作りを夢見て、高校卒業後は大阪市内の老舗パン店や日本料理店で技術を学んだ。2007年に独立し、同市の上本町にパン店「Cocoro(ココロ)」をオープン。妻の千佳子さん(47)やスタッフと共に計200種類ほどのパンを焼き、レストランやカフェにも卸すなど、忙しい日々を送っていた。

 丹波篠山を訪れるきっかけとなったのは、18年1月に福住にオープンした喫茶店「マグナムコーヒー」からの注文だった。同店店主の古荘利治さんに頼まれてパンを届けるうちに、空気の良さや土地柄、地元の人たちの優しさに引かれていった。

 そんな折、江戸時代後期以降に建てられた古民家を見つけて一目ぼれ。老朽化が激しかったため半ば諦めていたが、古荘さんの協力もあって賃貸契約を締結。19年夏ごろから壁や柱、床など、大規模な改修工事を行い、3月上旬のプレオープンにこぎ着けた。

 現在提供しているパンは、食パンやクロワッサン、あんパンなど約15種類。小麦粉は豊岡市と養父市などで栽培された小麦を店内の石臼でひいて製粉し、サンドイッチやスープに使う野菜は主に丹波篠山産の無農薬栽培のものを使っている。

 大阪時代とパンの作り方は同じというが、水が合っているためか「味が全く違う。理想のパンに近づいている」と伊勢さん。口溶けが良く、自然な甘みがあふれる味わいは、試食した大阪の常連客たちからも太鼓判を押されたという。今後はドリンクと共にランチでの提供も考えている。

 駐車場の塀や門の完成を待って、7月12日にグランドオープンする予定。井戸や土壁が印象的な店内にはカウンター7席を設ける予定で、伊勢さん夫妻は「昔の宿場町の雰囲気を楽しみながら、ほっと一息ついてもらえるような店にしたい」と意気込んでいる。

 午前10時半~午後3時半。水、木曜定休。サンドイッチとスープのセット(1080円)やパン(250~1080円)、プリン(450円)なども販売している。詳しくはウェブサイトへ。

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