丹波

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「村の駅真南条」の前にある農地。都市部の農業ボランティアを受け入れて農作業に取り組む=丹波篠山市真南条上
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「村の駅真南条」の前にある農地。都市部の農業ボランティアを受け入れて農作業に取り組む=丹波篠山市真南条上

 黒大豆の植え付けを控えた兵庫県丹波篠山市内の集落で、農業ボランティアを募る動きが再開している。今春は新型コロナウイルスの影響で都市部と地方の往来や外出を自粛する人が多く、例年通りに人を募ることができずに「地元だけでは農地を維持できない」と苦慮。だが緊急事態宣言の解除を受け、「感染予防に気を付けながら来てもらえたら」と慎重に呼び掛けている。(金 慶順)

 丹波地域では、都市部の住民を農業ボランティアとして招く県の「ふるさとむら」に12地区が登録。大学生ボランティアと長年交流する集落もある。人口減少や高齢化で農地の維持が難しい地域が、年間を通じてボランティアを受け入れ、一緒に農作業や村づくりを行ってきた。

 同市真南条地区のふるさとむらには神戸や西宮などの会員55人が参加。例年は春以降ほぼ毎週末に10~20人のボランティアが訪れ、植え付けや収穫だけでなく、加工品作り、用水路の清掃など幅広い活動を担ってきた。今年3月には交流拠点「村の駅真南条」が完成したばかりだった。

 4月初め、十数人のボランティアが赤じゃがの植え付けに訪れたが、その後に宣言が発令されたことから、同月末の土寄せは地元住民だけで作業。5月はどうしても人手が必要な作業に限ってボランティアを募った。人繰りに悩んでいたが、宣言が解除されて初めての週末である23日には、約20人が訪れて野菜の植え付けなどを行った。

 真南条営農組合の酒井勇顧問(77)は「農業は決まったタイミングでしかできない作業ばかり。6月は黒大豆の栽培も始まり、地元だけでは手が回らなくなる」と話す。同地区では約5ヘクタールの農地管理をボランティアらの活動が担っており、欠かせない存在という。「今後も人との距離など『3密』に気を付けながら活動したい」

 一方、西紀南地区では神戸大学の農業サークル「にしき恋」が人手の足りない農家を手伝ってきたが、今年は3月から現地活動を休止。同市内に移住したサークル卒業生の手も借りながら、地元住民で農繁期を乗り切っている。

 西紀南まちづくり協議会によると、宣言が解除されても、大学の通常授業やサークル活動が再開されなければ市内へ招くことができない見通しという。北山透事務局長(67)は「育苗ポットに黒大豆の種をまく作業を6月中旬に予定しているが、大学生の参加は難しそう」と残念がる。現在も学生たちと連絡を取り合っており、「7月の植え付け作業は一緒にできれば」と願っていた。

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