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「しっかりと準備を進めていることが伝われば」と、音響設備を公開した近兼拓史さん=丹波市氷上町成松
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「しっかりと準備を進めていることが伝われば」と、音響設備を公開した近兼拓史さん=丹波市氷上町成松

 兵庫県丹波市氷上町成松の商店街で、映画監督の近兼拓史さん(58)=西宮市=と住民有志が協力し、かつてあった映画館を復活させるプロジェクト。オープンは7月の予定だったが、新型コロナウイルスの感染防止のため、来夏ごろにずれ込む見込みとなった。近兼さんはもどかしさを募らせながらも「収束後には日本中から来てもらえる、街おこしの中心施設に」と、できることから地道に準備を進めている。(藤森恵一郎)

 元々は暴力団事務所だった建物で、住民たちの追放運動によって2014年に退去し、地元所有の公民館となっていた。その後、映画館に生まれ変わらせる話が持ち上がり、丹波市を舞台にした映画「恐竜の詩」(18年公開)を撮った近兼さんが今年に入って買い取った。住民と協力してミニシアターをつくり、近兼さんの会社「コドルニス」(同市青垣町山垣)が運営する計画だ。

 座席数は50ほどに抑え、リクライニングシートやソファのペアシート席も設け、ゆったりと観賞できる空間を整える。新作から往年の名作まで流し、東京五輪のパブリックビューイングをする構想もある。

 ただ、新型コロナの緊急事態宣言が発令され、地域で出資を募る状況ではなくなってしまった。見積もりで約2500万円かかる防音設備やトイレ、座席などの改装工事には取り掛かれていない。オープンの約半年後に公開を予定する新作「銀幕の詩」の制作もエキストラの募集ができず、撮影に入れていないという。

 それでも「やれることからやろう」とこのほど、総額1千万円にも上る音響設備を入れた。音響機器メーカー「BOSE(ボーズ)」のスピーカー8台で、迫力のある立体的な音が堪能できる。臨場感が増す「サウンドスクリーン」も導入する予定だ。近兼さんは「500人クラスの映画館でも使える音響設備。県内でも指折りの質の高い箱になる」と力を込める。

 「感染が収束すれば体験会をし、オープンに向けて地域の皆さんの協力を仰ぎたい。一緒に映画館をつくりましょう」と呼び掛けている。

 資金集めの一環で、家庭で不要になったDVDやブルーレイディスクの寄贈を、ひかみ成松交流館(丹波市氷上町成松)で受け付けている。

 コドルニスTEL0795・78・9397

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