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40歳で男子板飛び込みの決勝に進んだ寺内健(中央)。「挑戦する幸せを感じた」=3日、東京アクアティクスセンター
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40歳で男子板飛び込みの決勝に進んだ寺内健(中央)。「挑戦する幸せを感じた」=3日、東京アクアティクスセンター

■「自分らしさ」解放、輝く

 東京五輪も終盤戦を迎えた6日の男子高飛び込み予選。場の空気が和らいだ。トーマス・デーリー(英国)が試技の合間に編み物を始めたのだ。

 2013年にゲイと公表した27歳は同性婚を実現。3歳の男児を育てる。7月26日のシンクロ高飛び込みで優勝した後、会見で思いを込めた。

 「私はゲイであり、五輪のチャンピオン。非常に誇りに思う。今、あなたがどんなに孤独を感じていても、一人ではない。何でも達成できる」

 多様性がテーマの今大会を象徴する人物。共に戦った14歳の玉井陸斗(JSS宝塚)は「別に悪いことじゃない。編み物しているのもかわいらしい。いいと思う」と笑顔で話し、「きれいな飛び込み方をまねしたい」と尊敬のまなざしを送る。

 米メディアのアウトスポーツによると、今大会で性的少数者(LGBTQ)と公表する選手は前回リオデジャネイロの3倍以上の182人に上る。ただ日本人はいない。

 重量挙げ女子には五輪史上初めて、性別変更を公表した選手がニュージーランドから出場。バスケットボール女子7連覇の米国主将は、サッカー女子米国選手との婚約を明らかにしている。

 LGBTQ以外の選手も、生きざまを表した。男子板飛び込みの寺内健(ミキハウス、兵庫県宝塚市出身)は40歳、6度目の五輪で決勝進出。試技後は深々とおじぎし、関係者らは総立ちで拍手した。

 馬淵崇英コーチは「礼儀や美しいフォーム。彼への関心は、メダル以上に高かったのでは。選手のかがみ」と称賛した。

 コロナ禍に苦しんだ分、選手たちは自分らしさを解放し、力強さに満ちていた。(藤村有希子)

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