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女子1500メートル決勝 8位入賞し、日の丸を背に笑顔を見せる田中希実=国立競技場(撮影・高部洋祐)
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女子1500メートル決勝 8位入賞し、日の丸を背に笑顔を見せる田中希実=国立競技場(撮影・高部洋祐)

 女子1500メートルの田中にとって予選は「前菜」だった。正念場の準決勝は「メイン料理」。そして決勝は「デザート」と、前日本記録保持者の小林祐梨子さんは言った。

 この日は思いきり楽しみ、味わいつくす場だ。

 決勝では序盤から上位を保ち続けた。先頭が1周を62秒で通過した時、「もう一回4分切れるな」と思った。ラスト150メートル付近から2人にかわされたが、入賞ラインの8位を死守。準決勝に続く、2度目の4分切りを果たし「すごく価値のあること」と満足げだった。

 昭和初期の1928年、アムステルダム五輪女子800メートルで人見絹枝が銀メダルに輝いた。以来、中距離種目では海外勢のスプリント力に歯が立たず、日本人は長く世界から取り残されてきた。

 1世紀近くを経て頭角を現したのが、人口5万人弱の小野市で育った田中だった。種目を絞る選手が多い中、800メートルから1万メートルまで柔軟に取り組み、スピードと持久力の双方を磨く。常識を覆す鍛錬の相乗効果が、153センチの体に宿った。

 「夢舞台のオリンピックに、1500メートルで出るなんて考えたこともなかった。楽しみ抜きたい」と語っていた21歳。中距離の日本勢では男女通じて93年ぶりのファイナリストとして、躍動した。(藤村有希子)

【五輪特集ページ】東京五輪2020

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