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陸上女子1500メートルで決勝進出を決めた田中希実(手前)=4日、国立競技場
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陸上女子1500メートルで決勝進出を決めた田中希実(手前)=4日、国立競技場
2011年に被災地に届いた、段ボール箱いっぱいに書かれた田中希実と妹希空さんのメッセージ(小野寺恵さん提供)
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2011年に被災地に届いた、段ボール箱いっぱいに書かれた田中希実と妹希空さんのメッセージ(小野寺恵さん提供)
神戸新聞NEXT
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 東京五輪の陸上女子1500メートルで日本勢初の決勝に進んだ田中希実(のぞみ)(豊田自動織機TC、西脇工高出身)は、10年前の東日本大震災で被災した市民ランナーと絆を深めていた。小学6年生だった田中は、ランナー向けの支援物資とともに手書きのメッセージに気持ちを込めた。窓口になった岩手県奥州市の小野寺恵さん(53)は「メッセージは今も被災地の励み。前に進めば道は開くことを体現してくれた」と快挙を喜んだ。

 陸上コーチなどを務める小野寺さんは震災直後、知り合いの市民ランナーが「こういうときこそ走って気分を変えたいが、すべて(津波で)流されて何もできない」と話すのを聞き、インターネットでTシャツやランニングシューズなどの寄付を募った。その活動を田中の両親が知り、小野寺さんを通じて同県大船渡市などの被災者に届けるようになったという。

 支援物資が詰まった段ボールの側面には、いつも力強い文字がびっしりとちりばめられていた。「希望をもって前進してください」「笑顔と元気がもどりますように」-。田中と、当時小学1年生だった妹の希空(のあ)さん(16)が書いた励ましの言葉に、被災したランナーは涙した。

 田中が中学生になって全国的に活躍するようになり、小野寺さんらは「あのときの子だ!」と驚くとともに、中長距離を幅広くこなす田中を熱心に応援するようになった。2016年に岩手であった国体に田中が出場した際には、被災ランナーが感謝を直接伝えた。

 「あの温かい言葉を思い出し、今も走り続けるランナーが多い」と小野寺さん。4日は家族とテレビ中継でレースを見守り、「感動した。世界を相手に先頭に立つ積極的なレースで、また被災地が勇気づけられた。決勝でも上位に食い込んでほしい」とエールを送った。(石沢菜々子、藤井伸哉)

【五輪特集ページ】東京五輪2020

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