
サッカー女子プロのWEリーグに参入するINAC神戸の前監督ゲルト・エンゲルス氏(63)が22日に退任したことを受け、強化育成部の高橋寿輝部長(41)が24日、オンライン取材に応じた。26日の始動日を前にした交代劇に「普通ならありえないタイミング」としつつ、2度のなでしこリーグ制覇に貢献した星川敬監督(44)に託した理由を「初代チャンピオンを目指すために、勝率を少しでも上げたかった」と明かした。
J1でも実績豊富なエンゲルス氏は昨季、クラブ初の外国人指揮官としてリーグ戦で11勝2分け5敗の2位。高橋部長は「2年契約の1年目でよく頑張っていただいた。後半戦は巻き返したが、優勝争いに絡めなかったのが残念」と評した。
星川監督は首脳陣の一人として古巣に復帰予定だったとし「ゲルトに信頼がなかったとか不仲だったとかではない。9月開幕で考える時間があった」と指揮官の交代を決断したという。「(エンゲルス氏は)女子選手へのアプローチが優しかった。プロ意識が足りないINAC神戸にとって、日本人監督の方が伝わりやすい」と語った。(尾藤央一)
