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■ 共闘にずれ、足場拡大不発

 「公的責任を果たす神戸市に転換させる」

 神戸市長選に立候補した兵庫労連事務局次長で新人の岡崎史典(ふみのり)(52)は22日夕、神戸・元町で共産党委員長の志位和夫(67)を招いた街頭演説で、新型コロナウイルスに対する病床や保健所の増加などを訴えた。

 マイクを握った志位は「戦後の政治史でも初めて」と力を込め、野党第1党の立憲民主党など4党と踏み出した衆院選での「野党共闘」を誇った。

 共産や立民は今回、与党に対抗するため、全国の選挙区で候補者の一本化を図った。兵庫でも共産が候補者を擁立せず、立民に譲る格好の選挙区をつくり連携を見せていた。

 ただ、市長候補の岡崎は共産をはじめ政党の動きは口にしない。政党の離合集散は「市民には遠く、響かない」と岡崎。現職久元喜造(きぞう)(67)を自民、公明、立民、国民民主の4党が推薦する「与野党相乗り」も攻撃しない。演説は、雇用の改善や保育環境の充実など市政の公約に徹している。

 ところが、各地の選挙掲示板にはられた岡崎の選挙ポスターには「野党共同候補」の文字が刻まれた。岡崎の支援に野党が結集したかのような印象。なぜか。

 「野党共同」が意味するのは、共産党が推薦し、新社会党が支持する無所属の候補。国政とは違い、立民などは岡崎と組みしないのにあえて打ち出した。

 陣営関係者は「無理はあるが、現職への対抗姿勢を出したい」と明かす。

     ◇

 各党がしのぎを削る衆院選で、日本維新の会は兵庫の選挙区に過去最多の9人を立てた。報道機関の序盤情勢調査では、特に比例近畿が好調。全国でも議席を伸ばす勢いと報じられる。

 地盤の大阪に次ぐ勢力を兵庫に築いた維新。今年7月の兵庫県知事選は、自民とともに推薦した斎藤元彦(43)が勝利。神戸市長選も余勢を駆って参戦し、足場を拡大するはずだった。

 しかし「勝てる候補」が見つからなかった。独自候補の断念を明らかにしたのは、市長選告示が4日後に迫った今月13日。兵庫進出の重要性を知る維新代表の松井一郎(57)は「候補者がいないから」と悔しさをにじませた。

 さらに9日後の22日昼。神戸・元町で演説した松井は神戸市長選には一切触れず、衆院選公認候補の応援に終始し、次の演説を予定する西宮市へ向かった。

     ◇      

 市長選に立候補した新人のうち、弁護士の鴇田(ときた)香織(53)はコロナ対策を最重要視。6千に上る仮設病床の増設などを公約とし、インターネットで発信する。

 元加西市長中川暢三(ちょうぞう)(65)は前回に続く挑戦。民間出身で「神戸を経営する」として、投票ポイント制度などを提案し、存在感の発揮に腐心する。空手道場代表の酒谷敏生(としき)(50)は友人らが選挙活動に協力し、「市長給与の返上」などの訴えを周知する。

 衆院選と重なった31日の神戸市長選投開票が近づく。政権の枠組みとともに、150万都市のリーダーが決まる。=敬称略=

(初鹿野俊)

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