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 31日投開票の衆院選で、共同通信社が19、20日に行った電話調査に神戸新聞社が取材を加えて分析した結果、兵庫県内12選挙区の大半で、与党の自民、公明両党が先行している情勢が判明した。1、6区では、自民と立憲民主党、日本維新の会が三つどもえの接戦を展開し、野党共闘や維新の勢いがうかがえる。ただ回答者の約半数が態度を決めていない選挙区もあり、情勢はなお流動的となっている。

 前職10人を擁立した自民は、8選挙区でリードする。2、8区に前職を立てた連立パートナーの公明とともに、計10選挙区で安定した戦いを進める。

 一方、無党派層が多いとされる神戸・阪神間の1、6区で、自民、立民、維新が激しく競り合う。野党共闘による候補者の一本化が立民を押し上げ、勢いのある維新が割って入る構図。両選挙区とも無党派層の約半数は投票先が未定で、今後の動向が焦点になる。

 前職を含め8人を立てた立民は、1、6区以外では自公を追う。野党共闘で候補者を過去最少の5人に絞り込んだ共産は、いずれの選挙区でも苦しい戦いとなっている。

 「第三極」の勢力を強調し、県内全域に過去最多の9人を擁立した維新は、本拠地・大阪に近い神戸・阪神間などで一定の支持を集めるが、強固な保守地盤とされる11、12区などでは後れを取る。

 8区に元職を立てたれいわ新選組は、知名度不足なども響き、先行を許す展開となっている。(紺野大樹)

    ◇    ◇

■1区 盛山、井坂激しく競る

 4回連続の対決となる盛山と井坂が激しく競り合い、一谷が猛追する。高橋、木原は苦しい展開。

 5選を狙う盛山は、法務副大臣や衆院厚労委員長の実績に加え、神戸市長選で再選を目指す現職との連携も強調、支持拡大を図る。

 前回3選を阻まれた井坂は、市議時代から積み上げた個人票のほか、擁立を見送った共産支持層など幅広く政権批判票を取り込む。

 一谷は維新の党勢拡大を追い風に、知名度アップを急ぐ。高橋は医療制度の見直しなどを掲げ、木原は新型コロナワクチンの接種中止を訴える。

■2区 前国交相の赤羽リード

 安倍・菅政権で国土交通相を務めた赤羽が、安定した組織力でリードし、野党共闘がならなかった船川と宮野が追う。

 赤羽は支持母体・創価学会をフル稼働させ、新型コロナワクチンの接種を進めた自公政権の実績をアピール。約20年に及ぶ連立政権の枠組みを強調する。

 県内で唯一、共産と競合する立民の船川は、最大の支持母体の連合兵庫の支援を受け、減税などの経済対策を訴える。

 宮野は共産支持層を固める一方、格差是正を主張し、コロナ禍で苦境にあえぐ有権者への浸透を目指す。

■3区 関安定 和田が追い上げ

 5選に挑む関が保守票を着実にまとめて先行し、和田が追い上げる。赤田と佐藤も支持拡大を急ぐ。

 関は自民に加え、推薦を受ける公明支持層の大半を固めた。経済産業副大臣などを歴任した経験を前面に、コロナ禍で傷ついた経済の立て直しを訴える。

 昨年まで県議会の自民会派に所属した和田は、地方議員を約20年務めた実績をアピール。維新支持層に加え、保守層にも食い込む。

 野党共闘を強調する赤田と、国民が県内で唯一立てた佐藤は、すみ分けで擁立を見送った立民支持層への浸透を目指す。

■4区 藤井自公支持層に浸透

 4選を目指す藤井が地盤の北播磨地域を中心に手堅く支持をまとめてリードし、今泉と赤木が続く。

 藤井は、初代デジタル副大臣や内閣府副大臣として新型コロナウイルスワクチン接種を担当した実績を主張。自民や公明支持層に浸透する。

 党の公募に応じ、4区の総支部長に就いた今泉は、2年前から街頭演説や小規模集会を重ねる。子育て中の母親の立場も強調し、女性や無党派層に食い込む。

 8月に兵庫12区から国替えした赤木は、起業家としての実績を前面に出し、知名度アップを急ぐ。

■5区 谷やや先行2氏が猛追

 谷と梶原の6度目の議席争いに、遠藤が参戦。谷がやや先行するが、梶原と遠藤が激しく追い上げる。

 谷は保守層に加え、今回も公明の推薦を受け、組織戦を繰り広げる。道路整備や過疎地域振興などの実績を訴え、支持固めに余念がない。

 梶原は野党共闘で共産支持層にも広くアピール。面積の広い選挙区で地域ごとに課題を掘り起こし、解決するための政策を訴える。

 9月に立候補を表明した遠藤は、若さをアピールして世代交代を強調。教育の無償化などを公約に掲げ、無党派層への浸透を急ぐ。

■6区 大串、桜井、市村が激戦

 三つどもえの戦いとなった大串、桜井、市村が激しく競り合う。

 4選を目指す大串は、携帯電話料金の引き下げなど自公政権の実績を強調。保守層に加え、公明支持層もまとめつつあり、コロナ禍からの経済再生を訴える。

 前回、小選挙区で敗れ、比例復活した桜井は、県内唯一の野党議席の死守に奔走。消費減税などを掲げ、立民のほか、共産の支持層にも広く浸透する。

 市村は国交政務官を務めた経験から「即戦力」をPR。大阪・関西万博を契機に北摂地域の活性化を唱え、支持拡大を図る。

■7区 山田堅調 2氏が追う

 自民支持層を手堅くまとめる山田が支持を広げ、安田、三木が横一線で追い上げる。

 山田は新型コロナのワクチン接種体制の構築など自公政権の実績を強調。ただ、県内の自民候補で唯一、公明の推薦を得られておらず、浸透を急ぐ。

 安田はリベラル層への浸透に力を入れる。野党共闘で擁立を見送った共産に加え、市民団体や連合兵庫からも支援を受ける。

 返り咲きを目指す三木は維新支持層をまとめ、街頭演説で票の上積みを図る。態度を決めていない無党派層の取り込みが鍵を握る。

■8区 中野支持拡大へ組織戦

 4選に向けて中野が安定した組織戦を展開し、小村、辻をリードする。

 中野は支持母体・創価学会票をほぼ固めた。推薦を受ける自民に加え、大阪では連携する維新支持層への浸透を図る。街頭では党の子育て支援や教育環境整備の実績を訴える。

 国政初挑戦の小村は、市議時代から力を入れるジェンダー平等社会の実現を掲げ、政権批判票の受け皿を狙う。大阪で2期衆院議員を務めた辻は知名度アップが課題。れいわの県内唯一の公認候補として消費税減税を訴え、無党派層の取り込みを目指す。

■9区 西村盤石実績アピール

 7期目に向け、西村が盤石の選挙戦を繰り広げ、福原が追う。

 西村は自民に加え、推薦を受ける公明の支持をほぼ固めたほか、維新の支持層にも食い込む。経済再生担当相やコロナ対策の指揮を執り、安倍・菅政権の中枢を担った実績を掲げ、幅広い年代に浸透。地域団体や業界団体もまとめる。

 福原は共産のほか、共闘関係にある立民の支持も集める。2児の母親という立場から、子育て世代や若者に対する手厚い支援の必要性を主張。政権に対する批判も展開し、票の取り込みを目指す。

■10区 10選狙う渡海一歩先行

 10期目を狙う渡海が保守票を手堅くまとめて一歩リード。隠樹、掘井が追う。

 渡海は地元県議、市議らの支援を得て、組織戦を展開する。ライフワークとする教育政策の実績を強調。公明との連携も強め、幅広い年代から支持を集める。

 国政初挑戦の隠樹は立民支持層のほか、共産支持層にも浸透する。街頭では変革の必要性を訴え、政権批判票の取り込みを目指す。

 県議からの転身を狙う掘井は、保守層の一部に食い込む。党副代表の吉村洋文大阪府知事の応援も受けて、無党派層への支持拡大を図る。

■11区 松本着実に支持層固め

 8選を目指す松本が組織戦を繰り広げ、住吉、太田をリードする。野党共闘は限定的で、立民など旧民主系の候補者が不在の中、労組票の行方が注目される。

 松本は2015年に民主を離党し、前回は自民公認として当選。今回は公示前から自民の地元市議、県議と連携し、公明を含む幅広い層に支持を広げる。

 住吉は朝の街頭演説を日課とし「今の政治の延長線上に未来はない」と自公政権を批判。若い世代や無党派層の取り込みを狙う。太田はジェンダー平等や核兵器廃絶の実現を訴え、政権批判票の受け皿を目指す。

■12区 山口優位入閣も追い風

 環境相に就いた山口が優位に選挙戦を進め、池畑、酒井が追う展開。

 7選を狙う山口は全年代に浸透し、小学校区単位で後援会を再編。99カ所に責任者を置き、支持の掘り起こしに余念がない。

 前回希望から出た池畑は一時、無所属で活動していたが、10月に維新が公認。維新支持層に支持を広げる。農業振興を訴え、保守層の一部にも食い込む。

 酒井はコンビニ経営や家族介護の経験から、自助よりも公助中心の政策への転換を訴える。立民に加え、選挙区に候補者のいない共産支持層にも浸透する。

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