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「ドリーム・ボーイズ(夢少年)」のメンバーと歌う加藤登紀子さん=兵庫県多可町中区中村町
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「ドリーム・ボーイズ(夢少年)」のメンバーと歌う加藤登紀子さん=兵庫県多可町中区中村町
今年育った山田錦の稲束を手にする加藤さん(ベルディーホール提供)
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今年育った山田錦の稲束を手にする加藤さん(ベルディーホール提供)
稲の束を手にする加藤登紀子さん=兵庫県多可町中区中村町
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稲の束を手にする加藤登紀子さん=兵庫県多可町中区中村町
会場に応える加藤登紀子さん=兵庫県多可町中区中村町
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会場に応える加藤登紀子さん=兵庫県多可町中区中村町
加藤登紀子さんを応援する横断幕=兵庫県多可町中区中村町
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加藤登紀子さんを応援する横断幕=兵庫県多可町中区中村町

 シンガー・ソングライター加藤登紀子さん(77)が兵庫県多可町・ベルディーホールで毎秋開いてきた「日本酒の日コンサート」が今月3日、30年近い歴史に幕を下ろした。兵庫が誇る酒米「山田錦」の里と、日本酒好きの加藤さんの熱い思いが一致し、続いた催し。加藤さんは「一生の思い出になりました」と語る。(津谷治英)

 同ホールは1990年、当時の中町に開館した。地元文化を盛り上げる催しを模索していたところ、加藤さんが左党であることを知り、公演を依頼。92年にツアーの一環で実現した。

 93年は山田錦の生みの親、山田勢三郎生誕150年と重なり、「日本酒の日コンサート」と銘打ち、地域挙げて開催。以後、恒例行事となった。

 ホール近くに「登紀子の田んぼ」を設けて山田錦を育て、秋には加藤さんも交えて稲刈り。金沢市の酒蔵「福光屋」の協力でオリジナル酒をつくり、彼女が命名してラベルを揮毫(きごう)し、これまでに29種の新酒が生まれた。2019年には、多可町が加藤さんを「山田錦PR大使」に任命した。

 公演には、島唄をヒットさせた「THE BOOM」の宮沢和史さん、映画音楽で知られる手嶌葵(てしま・あおい)さんがゲスト出演したことも。08年からは地元男性有志がコーラス隊「ドリーム・ボーイズ(夢少年)」を結成。多可公演でバックコーラスを務め、大阪・梅田芸術劇場の「ほろ酔いコンサート」で歌ったこともある。

 「このコンサートは私の歴史で貴重な体験になった」と加藤さん。長い年月を積み重ねる中、公演終了についてはホール関係者や周囲とも話し合い、「30年近く続けてこられて、今年を一つの節目と決めました。皆さんのおかげでやり遂げられ、満喫できました」と話す。

 同ホール3代目館長の宮崎和明さん(69)は「チケットを求めて長蛇の列ができたこともあり、感動の連続だった。ホールの歴史は加藤さんとともにある」。

 同ホール顧問の奥村和恵さん(81)は、毎回のように加藤さんを自宅に招き、酒と手料理を振る舞った。「車座になって深夜まで飲んだ。加藤さんは10年はやりたいねと熱く語ってくださったが、ここまで続くとは。感謝しかない」という。

 最終となった公演は、新型コロナウイルスの影響で入場客を半分に制限しての開催だったが、観客らは涙を流し、拍手を送った。

 終盤、加藤さんが多可町のために作詞作曲した「山田錦にささげる歌~乾杯」をドリーム・ボーイズと共に合唱すると、観客席の熱気はピークに。花束ならぬ、「稲束」を贈られた加藤さんは、「皆さんと出会えてよかった。ありがとう」と感無量だった。

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