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神戸市内の児童、生徒に配布されているパソコン(神戸市教育委員会提供)
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神戸市内の児童、生徒に配布されているパソコン(神戸市教育委員会提供)
パソコンの使用ルールが記載されている保護者ら向けの同意書
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パソコンの使用ルールが記載されている保護者ら向けの同意書

 本年度から神戸市立小中学校の全児童、生徒に貸与されているパソコン(PC)について、中学2年の男子生徒(13)から「学校側が使用履歴を把握できるのはプライバシー侵害では」という疑問が神戸新聞の双方向型報道「スクープラボ」に寄せられた。生徒は「過去のネット閲覧履歴を把握され、操作状況なども見られている」と指摘し、説明を求める生徒に代わって市教育委員会を取材した。(名倉あかり)

 市教委学校経営支援課によると、PCは文部科学省の「GIGAスクール構想」に基づき、デジタル教材の活用やオンライン教育の推進も含めた学びの広がりを期して導入。1人1台を無料で貸与し、卒業時に返却してもらう。

 PCをどう活用するかは学校によって異なるというが、一般的には学校での授業に加えて、放課後や土日に自宅に持ち帰って調べものや電子ドリルなどをする際も使う。制限付きでネット検索もできるが、メール機能はない。

 児童・生徒や保護者向けに配布した同意書には「学習以外の目的で使用しない」「学習に関係のない写真や動画は撮影しない」といったルールを明示。別の配布文書では「使用状況が把握できる」と通知しているが、範囲や目的までは言及されていない。

 学校側は個別のPCの使用履歴をどの程度把握できるのか。同課の担当者によると、ネットサイトのアクセス履歴や、学習活動支援システムのログイン・アウト状況、アプリの利用履歴などが記録されるという。

 だが、どういう言葉を検索したかなどの履歴は追跡できないという。生徒は「先生のPCは学級全員が開いている画面を一覧できる」とするが、担当者は「授業で使うアプリによっては生徒の画面を一覧できるものもあるが、アプリを閉じれば見られない」と説明する。

 生徒のプライバシーについて、担当者は「前提として、貸与しているPCは家庭のPCとは違い、学校のもの。子どもが知らない間に危険なサイトにアクセスしてしまう場合もあり、必要な際に学校側が履歴を閲覧できる仕組みは必要だ」と理解を求める。

 閲覧目的の説明を求める生徒の声に、担当者は「良い課題意識を持った疑問だと思うので、ぜひ一度、担任の先生に尋ねてみてほしい。市教委としても、今後機会をみて説明していくように検討したい」と話した。

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