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がん予防のため、生活習慣の見直しを指摘する上田佳秀特命教授=神戸市中央区、神戸大病院
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がん予防のため、生活習慣の見直しを指摘する上田佳秀特命教授=神戸市中央区、神戸大病院
神戸新聞NEXT
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 新型コロナウイルス禍のなか在宅時間が増え、医療機関への受診を控える傾向があり、がんリスクの増加や発見・治療の遅れが懸念されている。生涯でがんになる確率は2人に1人と言われており、神戸大病院消化器内科の上田佳秀特命教授はがん予防のため生活習慣の改善を呼び掛ける。

 国立がん研究センターによると、2019年にがんで亡くなった人は約37万6千人。部位別で見ると、(1)肺(2)大腸(3)胃(4)膵臓(すいぞう)(5)肝臓の順に多い。消化器((2)~(5))の疾患が目立つ。上田特命教授は「消化器がんは、予防と早期発見が重要。病気にならないように予防し、早く見つけて治療することが重要」と指摘する。

 5年相対生存率を見ると、がん全体では64・1%だが、膵臓8・5%、胆のう・胆管24・5%、肺34・9%、脳・中枢神経系35・6%、肝臓35・8%と低い。

 新型コロナの感染拡大で生活様式が変わり、がんになるリスクの増大が心配されている。不要不急の外出を控えていることから在宅時間が増え、運動不足に陥りやすい。また、ストレスから喫煙や飲酒が増加しがちで、生活習慣も悪くなりかねない。医療機関への受診や、健康診断を控える傾向もあり、早期発見の支障になる可能性がある。

 上田特命教授は「医学の進歩でがんに対する治療成果が上がっている。生活習慣の改善などで市民一人一人が努力すれば、さらにがんを減らすことができる」と強調。また「暮らしを変えれば男性でがんリスクが43%減り、女性で37%減るというデータもある」とし、「運動」「食事」「飲酒」「喫煙」の見直しを勧めている。(中部 剛)

■早期発見、治療へ市民講座 8月、参加募る

 日本肝臓学会が8月1日午後2時から、がんの早期発見・早期治療をテーマにした市民公開講座を神戸市中央区の神戸国際会館で開催する。会場参加と、ビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」参加の希望者を受け付けている。無料。

 「がんを予防する。早く見つける。そして治す。」をテーマに神戸大病院消化器内科の医師らが消化器系のがんについて解説する。演題と講師は次の通り。

 「がんを予防するための生活習慣」(上田佳秀氏)▽「肝がんにならないための肝炎治療」(塩見優紀氏)▽「がんを見つけるためのポイント」(増田充弘氏)▽「がん治療の進歩~肝がん・膵がんを中心に」(矢野嘉彦氏)

 参加には、事前申し込みが必要。定員は会場100人、ズーム500人(いずれも先着順)。希望者は、名前、住所、電話番号、メールアドレス、会場参加かズーム参加かを記入の上、ファクス078・382・6309(神戸大病院消化器内科医局)、メールshiminkanzou@gmail.comで申し込む。

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