総合 総合 sougou

  • 印刷
スーパーコンピューター「富岳」の前で本格運用を宣言する理化学研究所の松本紘理事長ら=9日午前、神戸市中央区港島南町7(撮影・長嶺麻子)
拡大
スーパーコンピューター「富岳」の前で本格運用を宣言する理化学研究所の松本紘理事長ら=9日午前、神戸市中央区港島南町7(撮影・長嶺麻子)

 理化学研究所(理研)などは9日、神戸・ポートアイランドのスーパーコンピューター「富岳」の本格運用を始めた。先代機の100倍近い計算性能と「巨大なスマートフォン」にも例えられる使いやすさが強みで、100を超す研究に使われる。新型コロナウイルス禍など現代社会のニーズに即応し、世界をリードする情報技術(IT)の拠点を目指す。

 富岳は、2019年に運用を終えた「京」の後継機。国費約1100億円が投じられ、理研と富士通が共同開発した。広大なフロアに、幅80センチ、奥行き140センチ、高さ220センチの計算機432台が並ぶ。計算速度は、毎秒44京2010兆回を誇る。

 年2回発表されるスパコンの性能ランキングでは、搬入完了直後の昨年6月から、計算速度や人工知能(AI)など主要4部門で2期連続の世界一となった。

 理研は、新型コロナの感染拡大を受け、昨年から、マシンの一部を使って対策を研究。飛沫の広がり方のシミュレーションや、治療薬探しで実績を上げた。当初は本格運用を21年度としていたが、研究需要の高まりで前倒ししたという。

 本格稼働後は、気象や防災など多様な分野で利用される。高度情報科学技術研究機構が採択した74の研究課題など計100以上の研究に使われる予定という。

 9日午前に、富岳が設置された部屋で開かれた記念式典は、インターネットで一般公開され、理研の松本紘理事長らがテープカット。あいさつで松本理事長は「富岳は、性能が高いだけでなく、使いやすさや安定性も考えて開発した。科学の大海原に向かって出発することを大変うれしく思う」と話した。(霍見真一郎)

総合の最新
もっと見る

天気(4月17日)

  • 17℃
  • ---℃
  • 80%

  • 18℃
  • ---℃
  • 80%

  • 17℃
  • ---℃
  • 90%

  • 16℃
  • ---℃
  • 90%

お知らせ