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3月11日に開園する宮城県気仙沼市の復興祈念公園。中央の白いモニュメントが祈りの帆(気仙沼市提供)
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3月11日に開園する宮城県気仙沼市の復興祈念公園。中央の白いモニュメントが祈りの帆(気仙沼市提供)
公園のデザインに込めた思いを語る神戸大大学院准教授の槻橋修さん=神戸市灘区
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公園のデザインに込めた思いを語る神戸大大学院准教授の槻橋修さん=神戸市灘区

 東日本大震災から10年になる11日、甚大な津波被害を受けた宮城県気仙沼市に市立復興祈念公園が開園する。中核デザインは神戸大大学院工学研究科准教授の槻橋(つきはし)修さん(52)=建築学=の案が採用された。月に数回、現地を訪問して公園全体を監修した槻橋さんは「心の復興を後押しし、気仙沼の歩みを感じる場になってほしい」と願いを込める。(井上 駿)

 気仙沼市によると、震災の死者・行方不明者は1432人。カツオなど水産業の町だったが、港湾施設が大きな津波被害を受けた。防潮堤の設置や土地のかさ上げなどインフラ整備が進み、市街地の風景は様変わりする一方、新旧住民の交流などコミュニティーの形成が課題になっている。

 槻橋さんは、東北工業大(仙台市)を経て、2009年に神戸大に着任。東日本大震災の2週間後に設置予定だった三宮センター街のオブジェを気仙沼市の金属加工メーカーに依頼するなど同市と縁があり、被災直後から交流を続ける。

 被災前の街並みを500分の1模型で復元する「失われた街 模型復元プロジェクト」もこの10年、被災3県と続けてきた。

 市は、気仙沼漁港の北側にあり、海や市街地を一望できる小高い陣山(じんやま)に約2・3ヘクタールの公園を計画。18年に開催したアイデアコンペで槻橋さんの案を採用し、監修者として招聘(しょうへい)した。

 公園は「追悼と伝承の広場」と「再生の丘」で構成。船の帆の形をした高さ10メートルのモニュメント「祈りの帆(セイル)」を設置する。海が見える内部に献花台があり、来園者が祈りをささげることができる。

 犠牲者の名前を刻む銘板は12の方角に向いている。津波火災が発生した鹿折(ししおり)地区や離島の大島など被害の大きかった地区だ。故人が過ごした地元を向いて手を合わせることができる。

 「神戸と同じで、気仙沼も非常に地元愛が強い」と槻橋さん。市民が憩えるよう広場も設けた。

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 銘板とモニュメントはクラウドファンディングなど寄付を活用した。2月13日夜に福島県沖で発生した地震は大きな揺れだったが、被害はなかったという。気仙沼市役所の小野寺幸史さんは「市民が待ち望んだ祈りの場になる。市外の方にとっては復興を感じ、被災地への思いを深めてもらう場になってほしい」と話す。

 11日に現地で開園式があり、槻橋さんはデザインに込めた思いを語る。

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