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エクモカーの外観(横浜市立大付属市民総合医療センター提供)
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エクモカーの外観(横浜市立大付属市民総合医療センター提供)
エクモカーの車内(横浜市立大付属市民総合医療センター提供)
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エクモカーの車内(横浜市立大付属市民総合医療センター提供)

 公立豊岡病院(兵庫県豊岡市戸牧)は県内で初めて、新型コロナウイルスの重症患者らに使う人工心肺装置「ECMO(エクモ)」を搭載できる救急搬送車「エクモカー」を3月下旬にも導入する。広大な但馬地域の救命救急をカバーしており、重症者を治療しながら病院に搬送できるエクモカーの配備で、救命率の向上が期待されるという。

 日本呼吸療法医学会(大阪市)によると、エクモカーは東京都や大阪府、群馬、栃木、神奈川県の医療機関などに配備されている。全国でも導入数は少なく、配備を進めようとしているという。

 車内には大容量のバッテリーを装備。エクモを装着した患者に加え、医師やエクモを操作する臨床工学技士ら3、4人が同乗して作業できるよう、通常の救急車よりもスペースが広い設計となっている。

 豊岡病院は既に院内に4台のエクモを備えており、機器を使って治療できる医師が20人以上いるという。人工呼吸器を使っても呼吸の確保が難しい患者を迎え入れたり、連携する病院に転院させたりする場合の搬送に備えて導入を決めた。

 背景には、同病院が救命救急センターとしてカバーする地域の広さにある。但馬は東西と南北それぞれ約60キロあり、面積は約2133平方キロに及ぶ。兵庫県全体の約4分の1、東京都に匹敵する。同病院はドクターヘリを運用するなどして救急医療を支えている。

 同病院では、日本財団からの助成金約4千万円をエクモカーの購入費に充てる。医師2人と看護師、臨床工学技士をワンチームとして活動するという。関係者は「導入で少しでも早く治療を始めることができる。新型コロナに限らず、呼吸不全の患者や災害現場でも活用できる」と期待する。(桑名良典)

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