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コロナ病床として用意している12床が全て空床となった神鋼記念病院=24日午前、神戸市中央区脇浜町1
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コロナ病床として用意している12床が全て空床となった神鋼記念病院=24日午前、神戸市中央区脇浜町1

 新型コロナウイルスの緊急事態宣言について、兵庫など関西3府県で2月末に先行解除するかどうか、政府の検討が進む中、兵庫県内の医療現場では「解除後」への懸念が浮上している。新規感染者は減り、病床の逼迫(ひっぱく)も改善されたが、3~4月は進学や就職、異動などで人の動きが多いためだ。感染拡大の「第4波」への備えから、コロナ病床がほとんど空いていても、人員配置を戻せない病院もある。(霍見真一郎、井川朋宏)

 「2月の半ばに風向きが変わり、急激に重症者が減っていった」。コロナ専用の臨時病棟(全36床)が一時、満床近くで推移していた神戸市立医療センター中央市民病院(同市中央区)では24日現在、同病棟の入院患者は14人になった。「第3波」のさなかに運用を始めた本館の感染症病床(全10床)も入院患者ゼロに。ただ、コロナは治癒したが人工呼吸器が外れなかったり、リハビリが必要だったりする患者が18人おり、一般病棟で入院を続ける。

 コロナ臨時病棟の管理責任者を務める富井啓介副院長は「3、4月は転勤や入学、行楽などで人の移動が多く、危ない時期。医療機関の立場だけからいうと、現在も決して通常運転には戻っておらず、4月まで宣言を延ばしてもらいたい」と率直な思いを口にする。

 一方、県立尼崎総合医療センター(尼崎市)の平家俊男院長は「解除は仕方がない」との立場。「もし緊急事態宣言を延長するなら5月の連休明けまでにすべきだが、解除されていない今でも人出が一定あるのに(期間が延びて)効果が持続するか疑問だ」とする。

 同センターではコロナ病床全46床のうち、空きが34床(24日朝現在)にまで改善した。だが宣言が解除されても、職員配置を元に戻すのは段階的に行う方針という。「揺り戻しのように患者が増えても対応できるように準備しておく」

 中等症や軽症患者を受け入れてきた民間病院でも、病床に余裕が生じつつある。コロナ病床を12床用意する神鋼記念病院(神戸市中央区)の東山洋院長は「一時はほぼ満床だったが、この10日間ほどで入院患者が激減し、21日以降はゼロになっている」と話す。宣言解除には一定理解を示すが、人の動きが活発になれば、4月には「第4波」が来る確率が高い、と考えているという。「経営的な側面もあり、コロナ病棟を入院患者ゼロのままに置いておくわけにはいかず、対応に悩んでいる」と東山院長。ワクチン接種や変異株の動向も注視している。

 また、無症状や軽症の患者が入る宿泊療養施設(8カ所)も、全体の使用率が1割を切った。その一つの西宮市のホテルに派遣されていた県災害医療センター救急部の桑原正篤副部長は「2月の中ごろにかけて一気に療養者が減っていった」と振り返る。宣言は「いつか解除されるもの」とした上で、「仮に解除されても、手洗いとマスクの習慣は続けてほしい」と呼び掛ける。

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