自治体が担う新型コロナウイルスのワクチン接種業務について、兵庫県加古川市の岡田康裕市長は20日、定例会見で「今年の一番大事な業務の一つ。できるだけ早く接種が進むように、必要であれば人員や予算を足しながらやっていきたい」と述べた。
政府は医療従事者や高齢者、基礎疾患がある人の接種を優先し、一般の人への接種を5月ごろと想定。同市では、今月18日付で職員4人がワクチン接種推進担当として健康課に異動し、専従で準備作業に当たっている。
岡田市長は「まだどのメーカーのワクチンかも分からない。1日当たり何カ所で、何件ペースで接種を進めていかなければならないかも分からない」と現状を説明。加古川医師会と協議を進めていることに触れ、「例えば1日当たり1会場で500人の接種が必要となったときに、何人の先生(医師)が必要になるのか。先生方に無理をしてローテーションを組んでもらわなければならないかもしれない」と話した。
同市は2020年度一般会計補正予算に、21年度の債務負担行為も含め、総額約4億4600万円の関連費用を計上。問い合わせを受けるコールセンター設置や市民への案内発送などの業務委託費を盛り込んでおり、15日の市議会で可決されている。(斉藤正志)
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