総合 総合 sougou

  • 印刷
手術支援ロボット「hinotori(ヒノトリ)」を使った手術について説明する藤澤正人・神戸大医学部教授(中央)。左は山口雷藏神戸大医学部特命教授、右は味木徹夫神戸大教授=14日午後、神戸市中央区港島南町1、神戸大学医学部付属病院国際がん医療・研究センター(撮影・斎藤雅志)
拡大
手術支援ロボット「hinotori(ヒノトリ)」を使った手術について説明する藤澤正人・神戸大医学部教授(中央)。左は山口雷藏神戸大医学部特命教授、右は味木徹夫神戸大教授=14日午後、神戸市中央区港島南町1、神戸大学医学部付属病院国際がん医療・研究センター(撮影・斎藤雅志)
国産初の手術支援ロボット「ヒノトリ」を使った初めての手術=神戸市中央区港島南町1、神戸大病院国際がん医療・研究センター(神戸大提供)
拡大
国産初の手術支援ロボット「ヒノトリ」を使った初めての手術=神戸市中央区港島南町1、神戸大病院国際がん医療・研究センター(神戸大提供)

 神戸から世界に向けた発信ができた-。国産初の手術支援ロボット「hinotori(ヒノトリ)」を使い、14日に神戸大病院国際がん医療・研究センター(神戸市中央区)で実施された初の手術。執刀した神戸大大学院の藤澤正人・医学研究科長(60)は会見で「重圧がある中で終えられて安堵(あんど)している」と充実感をにじませた。神戸の医師と産業界が結実させた新技術。神戸医療産業都市の発展に弾みがつくと期待されている。

 前立腺がんの男性(73)に対する手術は、午前9時55分に開始し、約4時間半で終了。わずか数時間後に開かれた会見で、藤澤氏は「自ら関わった医療機器で手術するのは、医師を35年やってきた中で初めて。こんな日が迎えられたことは感無量」と感慨に浸った。

 藤澤氏は2015年ごろからメディカロイド(神戸市中央区)による開発に協力。支援ロボットの市場を席巻する米国製「ダビンチ」に対し、「追い抜け、追い越せというスタンスで始まった」と振り返った。成功の要因に、神戸・ポートアイランドの医療産業都市での産学連携を挙げる。「技術者だけでも、医療者だけでもできなかった。車の両輪のような形で取り組めた」と強調した。

 機能はダビンチと同等以上とし、4本のアーム(腕)がコンパクトになり、操作性が向上。今後は、機能性の拡張や低価格化が課題という。将来的には「熟練された手術を数値化するなど『見える化』し、いつでも同じような、自動化に近い手術ができるようになれば」とした。

 開発したメディカロイドは、ともに神戸を本拠とする川崎重工業とシスメックスの折半出資。川重の産業用ロボを基礎にし、年1基のペースで試作機を造ってきた。シスメックスが世界中に持つ医療検査機器の販路を生かして支援ロボを売り込むという。川重の橋本康彦社長は「まだ入り口」としながらも、「介護支援などさまざまな場面で役立つ製品を送り出したい」と意欲を見せた。

 また、神戸市の久元喜造市長は「神戸医療産業都市から生まれたヒノトリが、幅広く活用され、世界の医療技術の発展に貢献することを期待している」とコメントした。(井川朋宏、長尾亮太)

総合の最新
もっと見る
 

天気(11月28日)

  • 14℃
  • ---℃
  • 0%

  • 13℃
  • ---℃
  • 10%

  • 15℃
  • ---℃
  • 0%

  • 14℃
  • ---℃
  • 0%

お知らせ