陽光を浴びた葉が深紅に染まる。葉陰を行き交う人も、その鮮烈な色彩に包み込まれる。
兵庫県三木市の伽耶院(がやいん)は、645年の開基と伝わる修験道の古刹。山裾を利用した境内は、南向きの斜面にモミジが植わり、光が差すと赤や黄の秋色で華やぐ。
今年は例年より1週間ほど色づきが遅いといい、見頃は今週末ごろまで続く見込み。境内で草引きをしていた前住職の岡本孝道さん(85)は「これから寒さがぐっと厳しくなれば、山全体が赤く染まるでしょう」と話していた。
伽耶院TEL0794・87・3906
(鈴木雅之)
