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来春から終電が早まる。コロナ禍で打撃を受けている飲食店からは嘆きの声も=神戸市中央区(撮影・中西幸大)
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来春から終電が早まる。コロナ禍で打撃を受けている飲食店からは嘆きの声も=神戸市中央区(撮影・中西幸大)

 17日に公表されたJR西日本の終電繰り上げ。新型コロナウイルスの影響で地域経済が冷え込む中、沿線利用者やタクシー、飲食店などからは複雑な声が聞かれた。

 神戸線の下り普通電車の終点となる西明石駅は午前1時38分に終電が到着する「日本で最も終電の遅い駅」。終電は24分早まり、「日本一」の座を返上することが決定的になった。

 同駅は、乗り過ごしでたどりつく乗客も少なくない。駅前で客待ちをしていたタクシー運転手の男性(73)は「西明石に『来てしまった』お客さんを京都や岡山まで乗せれば数万円の売り上げになる」と打ち明ける。今回の繰り上げで「電車があるうちに帰ろうと意識するから、乗り過ごす客も減るのではないか」とため息をつく。

 一方、西明石駅近くのホテルの担当者は「終電が早まった分、姫路方面へ帰れずにやむを得ず西明石で泊まる需要は見込めるかも」と淡い期待を抱く。

 神戸・三宮でバーを営む男性(66)は「今が踏ん張りどころなのに、なぜこのタイミングで…」と落胆する。新型コロナの影響で店の売り上げは半分ほどになり、周囲でも空きテナントが目立ってきた。店は午前3時まで営業するが、「さらに人通りが減るのでは」と懸念する。

 姫路市内の職場に通う神戸市中央区の男性会社員(25)は、先週5日のうち3日は最終電車を利用。「仕事や宴席を早く切り上げないといけないので困る」と不満顔。一方、大阪から三宮に通勤する会社員の男性(42)は「勤務時間の短縮は世の中全体の流れ」と肯定的に受け止めた。

 終電時間は、ナイトタイムエコノミー(夜間の経済活動)創出の鍵を握るとされる。コロナ前は国主導で終電を遅らせる動きもあったが、17日に会見したJR西の三戸尉行(やすゆき)運輸部長は「万博など大規模なイベントがあるときは、臨時電車を運行するなどして対応したい」と話した。(森下陽介、吉本晃司、安藤真子、竹本拓也)

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