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子どもの様子や学校への要望を話す母親3人=神戸市内
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子どもの様子や学校への要望を話す母親3人=神戸市内

 新型コロナウイルスの感染拡大による長い休校を経て、兵庫県内の公立小中学校や高校でようやく1学期がスタートしたのは6月のこと。少人数が入れ替わる分散登校、あっという間に訪れた短い夏休み、コロナと共存しながら運動会や音楽会に臨んだ2学期…。失った授業時間を巻き返しつつ、異例ずくめの日々は続く。子どもたちに伴走してきた保護者はこの半年間、何を思い、感じてきたのだろう。「紙上保護者会」と題し、神戸市内の母親3人に本音を聞いてみた。(まとめ・鈴木久仁子)

 -長期休校を振り返って。

 A 休校で自粛中、先生が宿題のプリントを家まで届けてくれた。教科書に沿って、親が教えるときにどんな言い方をしたらいいかという「セリフ」まで詳しく書いたもので、驚いた。うれしかったけど、完璧にこなす家庭とそうでない家庭との差は開くだろうな、と思った。

 B 神戸市教育委員会が小中学生向けに作り、サンテレビで放映されたテレビ授業「おうちDEまなぼう」は助かった。うちの子はよく見てた。でも自粛期間の反動や後遺症か、いまは宿題をしない子どもが増えているような。中学生は授業の進み方が速くて理解が追いつかず、しんどそう。休校中の息抜きとしてはよく釣りに連れて行った。

 C 特に男子の息抜きは大変だったんじゃないかなあ。夜、公園で走ったり、大声を出したりして発散するのを見かけた。

 -6月の学校再開後、感じたことは。

 A 運動会は演技そのものよりも、友達と話している自然な姿なんかを見られるのが楽しみ。徒競走のみで人数も少なかったけど、自分の子どもがどこにいるのかよく分かり、かえって良かった。

 C 先生は「見栄えの良いものを」と時間をかけるけど、必ずしも必要ないのでは。シンプルに簡略化しても十分なことがある。コロナをきっかけにそれが分かった。

 B 学校再開後、先生たちが消毒もしなくてはならなくなり、多忙になった。見ていて分かったのでこちらから「消毒しますよ。PTAで人集めますから」と声を掛けた。快く受け入れてもらい、夏までやった。

 A 消毒は、業者に入ってもらう予算をつけるべきでは。働いていたら手伝えない。

 C 強制ではなく、できる人がやったらいい。こういうときのために、日頃から管理職と信頼関係を築くにはPTAって大事。自分の子のためになるので。

 -児童生徒について気付いたことは。

 A うちの子は休校明けから友だち関係がうまくいかなくて、担任に相談したけど、らちが明かずに悩んだ。学校にあまり言うと、モンスター(ペアレント)と思われそうで難しい。

 C 何らかの相談について、子どもと接して精いっぱいの担任より、対策にも関わる管理職にできる仕組みがあればいいかもしれない。担任の先生を前に本音で不満をぶつけるのは難しいし。

 A でもいきなり管理職と話すのも、ハードルが高い気が…。

 C 分かる。悩んだ時、「気軽に先輩の保護者や経験者に話を聞ける場がほしい」という意見もある。

 B まず、学校にも限界があるんだと認識することが大切。保護者の中には「子どもを朝、迎えに来てほしい」とか、「信号の渡り方を教えてやって」なんて人もいる。しつけは家でするもの。学校にすべて丸投げするのはおかしい。先生がある子にかかりきりになれば、あとの子は待ちぼうけになる。そんな想像力も大事では。

 C コロナ禍で、先生が子どもたちと関わる時間をより増やしてほしい、というのが親の共通の願い。そのために何ができるのか。一緒に考えていきたい。

<参加者>

Aさん 神戸市内在住。小学1、4年の男児2人の母。

Bさん 神戸市立小学校のPTA会長。小学6年、中学2年の子ども2人がいる。

Cさん 元神戸市立中学校PTA会長。著書に「PTAのトリセツ~保護者と校長の奮闘記」(世論社)。

    ◇    ◇

 「紙上保護者会」への感想や意見、「今度はこんなテーマで話し合ってみては」といった提案などがあればお寄せください。紙面を通じて、読者の皆さんと共に理解を深めたり、考えたりするきっかけにできればと思います。神戸新聞報道部教育チームまで、メール(kyouiku@kobe‐np.co.jp)かファクス078・360・5501、郵送(〒650-8571 神戸新聞社)で。

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