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50年以上たち、先端に黄色の花を付けたリュウゼツラン=神戸市垂水区
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50年以上たち、先端に黄色の花を付けたリュウゼツラン=神戸市垂水区
荒井さん宅に咲いたリュウゼツラン。2カ月ほどで急成長した=神戸市垂水区
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荒井さん宅に咲いたリュウゼツラン。2カ月ほどで急成長した=神戸市垂水区

 数十年に1度しか開花しないという中南米原産の多肉植物「アオノリュウゼツラン」がこの夏、神戸市垂水区の民家2軒で相次いで花を咲かせた。7~8メートルまで伸びた茎の先端で咲く薄黄色の花を眺めながら、住民たちは植えた頃を思い出したり、ともに過ごした半世紀を懐かしんだりした。(丸山桃奈)

 肉厚で鋭いとげがある葉を持つアオノリュウゼツラン。その形状が竜の舌を想像させることから、「竜舌蘭」と表記される。花が散った後は枯死するという。

 同区の阪田七生(ななみ)さん(78)宅の庭で咲いたリュウゼツランは、嫁ぎ先の母が50年以上前に植えたもの。嫁いだ1年後の1971年に母が亡くなり、植えた理由は聞けなかった。今年5月初旬、突如根が出て、8月上旬には7~8メートルまで成長し花が咲いた。伸びていく3カ月間、娘と一緒に毎日、写真を撮って観察。2人で「うわ、咲いた!」と喜んだ。

 阪田さんは「私が天国に行ったときに、母が『咲いた?』と聞いてくると思う。『あなたが植えた花、咲いたよ』と伝えたい」という。「50年ぶりに母とつながったような気持ち。ずっと楽しみにしていた」と目を潤ませていた。

    ◆

 同区の荒井寅次さん(78)、克子さん(79)夫婦宅の庭でも、5月末にリュウゼツランが伸びているのを確認。60年以上前、克子さんが近所の男性から「100年にいっぺん咲くから」と譲り受け、結婚を機に、植木鉢から現在の自宅庭に植え替えた。8月上旬には約7メートルに成長して開花。写真を撮るのが日課となり、近所の人からも「写真撮らせて」と言われるなど話題になった。

 急成長する姿に「とにかくすごいエネルギー」と克子さん。寅次さんは「生きている間に見られて良かった。枯れたら株を息子に預けて、孫が育ててほしい。バトンを受け継いでくれるかな」と期待していた。

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